こんにちは、救命士学習塾塾長の空飯(→プロフィール)です。
僕は救急救命士東京研修所(エルスタ)の卒業生です。
ここではそんな経験から、『効率の良いノートの取り方』と『授業の受け方』を具体的にアドバイスしていきたいと思います。
この基本原則を知らなかったために、「今となって後悔してるー!」って救命士がいます。
入校する前に効率的なノートの取り方を覚えておきましょう!
↑国試を受ける人ならこの記事も読んでおいた方いいです。戦略的に勉強しないと疲れますよね。
救命士研修生活で効率の良いノートの取り方ってないの?
どうせ勉強するなら効率よく授業を学びたいよー。
僕のおすすめは救命士テキストの直接記入することだよ。
それは将来救命士テキストしか見なくなるからなんだ。
救命士テキストに研修所で学んだことを見やすく、凝縮して書き込めば、それは長い救命士人生の財産になるよ!
現場で役立つ教授のお話を書き込んでいこう。
他にも色々アドバイスがあるよ
・解剖生理は絵を描くと理解が深まる(現場でも役立つ)
・積極的に発言すると記憶に残る
詳しく解説していくね!
2022.11.30 更新
エルスタ行く前にやっておくべき学習を動画で解説しました↓
↑動画で使った資料の一部。興味ある人は動画でガッツリ学べます^^
もくじ
全ての大事なことは『救命士テキスト』に記入しよう
ノートを取るコツは、“救命士テキストに直接記入する”です。
なぜなら、消防署でノートは見返さないからです。見返すのは間違いなく救命士テキストになります。
そして、救命士テキストに記載していくことで、どこに何が書いてあるか一目瞭然になるメリットもあります。 pic.twitter.com/qLwfR0D2xq
— 救急救命士学習塾@塾長空飯 (@SORAMESI1) February 14, 2021
エルスタで救命士になるにあたってものすごく大事なことを沢山学びます。
しかし、所属に帰ってからは膨大にある資料、ノートなど、見返すことはほとんどありません。
見返すのは間違いなく『救命士テキスト』です。
現場から帰署し、
と、調べ物をするとき、開くのは『救命士テキスト』になります。
この時に、エルスタで学んだ重要な内容が『救命士テキスト』に網羅されていると超役立つのです!
理由:将来救命士テキストしか読まなくなるから
将来救命士テキストしか読みません。
これは僕も含め、多くの救命士が同じことをいいます。
そもそも、エルスタ時代のノートや膨大の資料は『どこに何が書いているかごちゃごちゃ』ってなってます。
あまりにも量が多すぎるのです。
資料はこんな感じにまとめましたが、これだけでも膨大の量です。
どこに、何があったか調べるだけでも大仕事です。
しかも職場の自分のデスクに、これだけの量の資料を置いてわざわざ調べるのはスマートではないですよね。
「気軽に調べよう」ってできないので、意欲が削がれます。
当時ノートを取りましたが、結局膨大な量なので、どこに何を書いたのかいまいち把握できていません。
こちらのノートを救命士テキストに書き直した方が、よっぽど検索能力が上がり、使い勝手の良い物になります。
付箋を活用しよう
「空白がなくて書く場所ないよ」とお困りなら、大きめの付箋を貼り付けて、余白を作るのも良いです。
さらにおすすめのノートの取り方は、“付箋にポイントを書いていく”です。
付箋に書いていくことで、家のトイレなどに貼れます。
これで、復習もできるし、生活=勉強になります。
覚えきったところはファイリングしていけばノートになります。
このノートは大事なポイントだけをまとめてあるのでとても使えるものになります。
ノートは取らなくて良い
基本的に
ノートに書く<救命士テキストに書き込む
です。
ノートにはできるだけ書き込まないようにしましょう。
できるだけ救命士テキストに書き込むと、所属に帰った後にすごく役立つ救命士テキストになります。
国試対策としても、救命士テキストを読めば大事なところが網羅されていて利便性が高いです。
とはいえ、ノートも必要な時もある
教授によっては
・ノートに書いていかなければどうしようもないくらいの量の板書
・図で説明してくれる
・ノートを取らないと無理な授業
というのがあります。
そういう時はルーズリーフに書いていきましょう。
あとでまとめるのが楽になります。
オススメは救命士テキストにまとめ直す
ノートに書いた授業はその日に要所要所のポイントを救命士テキストに書き込むといいです。
メリットとして、
・授業の復習になる
・ノートの重要部分を抽出できる
・付箋に書くと部屋に貼れるから”生活=勉強”の復習ができる
・将来救命士テキストしか見なくなるからより良い救命士テキストになる
などなど、色々メリットがあります。
何度も言いますが、国家試験後にノートを見返すことはほとんどなくなります。
であれば、初めから救命士テキストのクオリティを上げることに専念するべきです。
ルーズリーフは活用しても良い?
カスタムしにくいノートはあまりオススメできませんが、ルーズリーフは比較的良いです。
なぜなら
救命士テキストの中に挿入できるからです。
このように関連するページにルーズリーフを入れると、将来役立つはずです。
とはいえ、あまり入れすぎると、厚みがありすぎる救命士テキストになるのでほどほどに。
ノートを取る必要もあるので、その時はルーズリーフを活用しよう!
教授のボソッっと言った話こそ救命士テキスト(付箋)の書き込もう
板書しなくても、教授はめちゃくちゃ現場で役立つお話をしてくれます。
そんな時はすかさず付箋に書き込みましょう!
付箋に書くことで、後から救命士テキストの関連するページに貼り付けることができます。
逆に、救命士テキストの関係あるページを開こうとするうちに、次の話題に行っちゃって、書き損ねることになっちゃいます。
付箋を常に用意し、教授の役立つ話はすぐにメモできるようにしておきましょう!
って方は、ルーズリーフに書いて、あとで付箋にまとめるか、救命士テキストに直接書き込むといいです。
救急救命士国家試験合格レベルで研修所に入校するべき
ここまで
『所属に帰ってから読み返すのは救命士テキスト』
だから
『救命士テキストに書き込むのが正義!』
って散々お話ししてきましたが、そもそも国試合格レベルでないと、この余裕はないです。
なぜなら、成績をあげるだけに夢中になってしまうからです。
なんて考えられないからです。
国試合格レベルで研修所に入ったなら、いかにエルスタでの学びを現場で活かせるか?
にフォーカスを当てるべきです。
それが所属に帰ってから地域住民のためになります。
レベルの高い救命士になるには入校前に国試合格レベルが必要条件です。
そんな救命士が全国で増えれば国が豊かになると思いませんか?
圧倒的に役立つ救命士テキストは生涯の宝
正直、エルスタを卒業後、99%の救命士はあの時(エルスタ生活)以上に学ぶことはなくなります。
それは仕方のないことです。環境が違いますから。
どうしても現場活動し、働きながら学ぶとなります。
その環境には救急医学に精通した教授はいません。
わからないことを調べるときもハードルが高いです。
(ドクターに聞くにもそのドクターも救急隊のことをよくわからないって人多いです)
そういう時に大事になるのが救急救命士テキストなんです。
エルスタ時代に『これは現場で活かせる大事な話だ!』
ってのを救命士テキストに書き込むと、それを生涯見返します。
教授から学んだことを現場活動を通して、再度学んでいく。
そうやって、自己研鑽していった救命士がエース救命士になっていきます。
つまり、質の高い救命士テキストが質の高い救命士を養成していきます。
それくらい救命士テキストのクオリティを上げるって大事。
解剖生理は絵を描くと記憶に残る
話は変わりますが、
現場で活躍できる救命士の特徴として「解剖生理が強い」って共通点があります。
なぜなら、全ての救急知識の基本であり、病態理解の基本が解剖生理だからです。
ちなみに、勉強で一番最初にぶつかるのもこの解剖生理です。
そこで、
解剖生理に役立つの勉強方法をお伝えします。
ズバリ、解剖の絵を描くことです。
こんな感じで、ざっくりでいいので救命士テキストの絵を自分なりに書いてみると、かなり覚えることができます。
こんな感じとか。
脳のざっくりとした図とか。
こんなふうに。
絵を書いてそこに名称を書いていくと理解が格段に深まります。
授業中は積極的に手をあげて発言しよう
効率の良い授業の受け方といえばアウトプットです。
正直日本人がもっとも苦手な部分ですよね。
手をあげて発言って。
けど実行できたら、めちゃくちゃ記憶に残るのでオススメです。
僕は当時前の席にいて、やたら「君、どう思う?」と教授に振られていたのですが、おかげでそれらの話は記憶に残り続けました。
間違えても、「あの時間違えて恥ずかしかった。答えはなんだったんだろ?」と調べて、それは記憶に残ります。
緊張する時こそ人は記憶に残るものです。
知らぬは一生の恥って言いますが、
長い救命士人生、一時恥をかいたとしても記憶に残り続けるなら積極的に手をあげて発言してみてはいかがでしょうか?
「勉強してくださいよ!」って言われる前にね^^
半年の研修生活で、たまに外部講師で「全く現場で役に立ちそうもない話」っていう回があります。
正直、僕はその時内職(授業を聞かないで別の勉強をすること)をしてました。
胸を張って言えることではないと思いますが、自分や地域の幸せを考えるならアリかなって思います。
模試で良い点を取れる勉強だったり、より現場で活かせる知識を磨いた方がみんなの幸せにつながりますしね。
正直、社会保障とか人を助けるのにあまり役立ちません。(非難受けそうですが)
だったら解剖生理とか勉強した方がいいと考えます。
効率的に学ぶには勉強道具も大事
・デカイファイル
・大きい付箋
・ルーズリーフ
・3色ペン(消えるカラーペンも良い)
これらの勉強道具は研修生活を豊にします。
是非揃えましょう!
例えばでかいファイルは資料の整理に役立ちます。
エルスタではものすごい量のプリントが配られるので、このようなでかいファイルにわかりやすいように整理していくと良いでしょう。
あとはこんな感じの付箋です。
救命士テキストの余白として使ったり、部屋に貼ったり、救命士勉強法では重宝します。
↑ここで解説している勉強方法でも使いますので、必須アイテムですね!
あとは付箋では無理なくらい書き込み必要な時はルーズリーフが良いです。
ノートを取る必要ある時もあるので。
ルーズリーフだったら救命士テキストにも入れれるし、カスタム汎用性高くて良いです。
オススメは方眼紙。
字を綺麗に書けるし、線を真っ直ぐ引きやすい。
絵も描きやすいしね。
続いて、3色ペンはジェットストリームの0.5㎜が描きやすくてオススメ。
結構救命士テキストって細かく書く時が多いです。
そんな時、こちらだったらバッチリ書きやすい。
僕は最初はジェットストリームで救命士テキストに書き込んでたんですが、
途中から消すこともできるフリクションボールに切り替えました。
こちらの方が救命士テキストに書き込むなら利便性高くオススメです。
これは熱で消えるという特性を持っているペンです。
例えば炎天下で車の中に救命士テキストを入れていた場合、全て消える可能性があります。
そこら辺、注意が必要ですね。
まとめ
・救命士テキストに全てを書き込もう!→理由:将来救命士テキストしか読まない
・解剖生理は絵を描くと理解が深まる(現場でも役立つ)
・積極的に発言すると記憶に残る
・効率よく学ぶには道具も大事
てっきり効率良いノートの取り方が大事だと思ってたよー。
救命士テキストに書き込むことを一番に考えるといいんだね。
将来役立つしね。
多分、この記事を見てくれている読者さんは情報感度が高い優秀な救命士候補生だと思うから、ただ救命士国家試験に合格するだけじゃなく、「より優秀な救命士になるには?」って視点で書かせてもらったよ。
救命士テキストのレベルをどんどんあげていってほしいな。
ドラクエと一緒で、武器レベル(救命士テキストレベル)が高いと現場でより強い救命士になれるよ!
↓『こんなオススメの方法もあるよ!』って方、コメント待ってるの!
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・積極的に発言すると記憶に残る
・効率よく学ぶには道具も大事