【出血目安】骨折したらどのくらい出血する?部位別出血量と緊急度の判断

こんにちは、空飯です。

骨折の傷病者では部位によって緊急度が変わってきます。

ここでは忘れがちな骨折箇所によっての出血量をまとめました。

他にも、出血量の目安、症状、観察のコツを記載します。

出血量の推定と緊急度

suitei/syukketu

引用 救命士テキスト

人の血液は体重×8%が全体血液量です。

さらに全体血液量の30%以上を失うと命の危険が伴います

たとえば60キロの成人ですと60×0,08=4,8ℓの血液量を有しています。

さらにその30%の出血だとすると1,5ℓの出血で危険となるわけです。

 

上記の図から緊急度が高くなるのは…
  • 骨盤骨折   1000~4000ml 緊急性大!
  • 両大腿部骨折 2000~4000ml 緊急性大!

骨折に関していうと上記2項目は緊急搬送が求められます。

いうまでもなく、血胸や腹腔内出血も緊急度大です。

現場で使える吐血・喀血量の目安

  • ティッシュで拭うくらい 20ml以下(少量)
  • コップ1杯くらい 20〜100mlくらい(中等量)
  • 洗面器半分くらい 100ml以上(大量)

※家族等はやや誇張して言ってくることを念頭に置く。

 

空飯

量も大事ですが、何回吐いたかいつから吐いているかも重要です。

当たり前ですが長い時間吐いていれば出血量は相当な量になります。

 

脈拍触知でわかる血圧の目安

脈拍触知できなかったら…
  • 【橈骨動脈】収縮期血圧80mmHg以下
  • 【大腿動脈触知】収縮期血圧70mmHg以下
  • 【頸動脈触知】収縮期血圧60mmHg以下
空飯

「出血疑い」で出動しましたら、橈骨動脈の触知を実施すると思います。

その時「橈骨触知不能」であれば現場で血圧測定をするのはナンセンスです。

早期に車内収容しながらショックの判断を実施。

静脈路確保指示要請をするべきです。

また、出血性ショック時に自動血圧計は信頼できないときがあるので、できれば隊員に手動測定指示しましょう。

身体所見から出血量を推定

クラス1 クラス2 クラス3 クラス4
出血量(ml) 750ml以下 750~1500ml 1500~2000ml 2000ml以上
出血量(%) 15%以下 15~30% 30~40% 40%以上
脈拍(回/分) 100以下 100以上 120以上 140以上または除脈
血圧 変わらず 収縮期不変
拡張期↑↑
収縮期↓↓
拡張期↓↓
収縮期↓↓
拡張期↓↓
脈圧 不変または上昇 低下 低下 低下
呼吸数(回/分) 14~20 20~30 30~40 40以上または無呼吸
意識レベル 軽度不安 不安 不安 不穏 不穏 無気力

クラス3からはショック状態です。

緊急性が高いとともに、静脈路確保の適応です。

圧迫止血はもちろん。ショック体位、高濃度酸素投与、保温も忘れずに!

まとめ

 

空飯

外傷の傷病者で骨盤に動揺がある、両大腿部が痛いなどは緊急性が高いことを肝に銘じましょう!

さらに一辺が30cmの出血があればそれは約100mlです。

多く見えるようで意外と少ないのを覚えておきましょう。

救急現場でとても使える知識です。

また、橈骨動脈の触診は救急隊にとってとても大切なスキルです。

どんな現場でも橈骨動脈の触診をし、最強のスキルを身に付けてください。

「おや?いつもならとれる橈骨動脈が感じないぞ…(汗びっしょりで冷たいし)」

それがショックです。正常な橈骨動脈を把握していれば異常な状態に気がつけますよ。

 

更新履歴

2017.3.3 吐血・喀血量更新

20.18.5.17 更新


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