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絶対救命士に読んでほしい!POT救急シナリオ訓練を受けてわかった3つのこと

救命士に読んでもらいたい!POTをやってみてわかった3つのこと

 

救急救命士のテキスト語呂合わせ

こんにちは、空飯です。

先日POT(Paramedic Orbital Training)に参加してきました。

 

いやー、すごいっすね!POT!

 

今まで私が「こんな訓練できたら良いのになぁ〜」って言うのを

具現化できたような高クオリティの現場実践向き訓練でした。

 

ここでは実際に受けて見ての感想をお伝えして行きます。

 

POTのまとめ
  1. 現場に適した訓練でより実戦向き
  2. 今までにない「考える」ことに特化した訓練
  3. 否定されないのでどんどんアイデアや意見が飛び交う

 

結論 POTはやるべき!

 

 

ところで、救急隊員の皆さんは

今の現場対応訓練で満足していますか?

 

私の答えは

NO!

でした。

 

と言うのも日本の救命士の根底には

救急隊は診断してはいけない

と言う呪いのような暗黙のルールが課せられており

無意識にストッパーをかけている状態だったからです。

 

救急隊

病態の推測をしないで、どうやって搬送先や処置を決めればいいんだろう・・・

 

こんな悩みを抱えた救命士は数多くいると思います。

 

救命士が誕生した当初

 

ショックに対する輸液

低血糖に対するブドウ糖投与

 

これら2つの特定行為は当時の救命士には認められていませんでした。

 

しかし、今は拡大2処置を実施しなければなりません。

 

そのためには

 

「ショックに対する病態把握」が不可欠です。

「低血糖の病態把握」が不可欠です。

 

医師

救命士はレベル高いことしなくていいよ。

診断は医師の仕事だ。

だから教育制度もそこまで高度なものにしなくてもいいでしょ!

救命士が「心筋梗塞疑ってます」なんて調子乗ったこというんじゃない。

 

当時の偉い人たちはこのように考えていたのではないのでしょうか?

 

そんな背景からか現役救命士は大変困ってます

 

救急隊

心筋梗塞を疑う58歳男性の収容依頼です。

 

とある医師1

それは診断か?

何を思って心筋梗塞を疑ったんだ?

救命士が診断するんじゃない!!

 

一方別の医師は・・・

 

とある医師2

救命士さんは何を疑って活動してるの?

ちゃんと病態分類してる??

もっと病態を推理してこないと大変なことになるよ。

うちではその患者見れるけど他のとこではもしかしたら診れないかもよ。

 

病態推理に対する先輩救命士の意見は・・・

 

先輩救命士

収容依頼に「〇〇を疑ってます」とか生意気だな。

そういうことは言うもんじゃないよ!

ありのままだけ伝えればいんだよ!まったく・・・

 

 

 

 

・・

 

・・・

 

 

どないすりゃええねんっ!

 

 

救急隊

(かたや「病態分類(診断)するな」

かたや「病態分類はしたほうがいい」

先輩救命士は「〇〇疑いの収容依頼はやめろ」

俺は一体どうすればいいんだ・・・)

 

これが日本の救命士のリアルな悩みではないでしょうか?

 

少なくとも4年間現場の最前線で救命士として隊長を経験した空飯は

この悩みにずーーーっと悩まされてました

 

海外の救命士に「日本の救命士は病態推理しないんだ(やってはいけないんだ)」と

話すと笑われるそうです。

「Ha!Ha!Ha!じゃあ日本の救命士はどうやって病院選定するんだよ!?」

と。

 

そうです。

日本の救命士は大分類までは病態分類するだろうけど

中分類、小分類(診断名レベル)まで推理するのは苦手なのです。

 

それは日本の救命士の能力が低いからではありません

そういった制度なので

そういったシステムなのでこんな問題が起きているのです。

 

空飯
POTはその問題を解決する手がかりになりそうな訓練だと感じました。

 

前置きはここまでにして

ここからはPOTで学んだことを

伝えて行きます。

 

POTとは?

救急救命士のPOT

そもそもPOTとは?POTの概要

POTとはParamedic Orbital Trainingの頭文字から名付けられた

心肺停止前の傷病者に対する

フィジカルアセスメント
(観察から得られる情報を分析し処置や搬送先を考察すること)

に特化したトレーニングコースです。

 

救急救命東京研修所(エルスタ)教授である

南 浩一郎先生が開発しました。

 

POTを動画で確認してみよう!

1:10からPOTの説明を南先生がされています。

 

南教授

「活動上、言葉だけで情報が伝わらなければいけない」

「情報伝達は救命士によって差が出てしまいます」

「優先的に何を伝えなければいけないのか?それを鍛えるのがPOT」

 

「考えるトレーニング」

「意見を言い合えるトレーニング」

「自分で考えて自分の意見をみんなに言う」

 

そんな「アウトプット」に特化した訓練がPOTだった!

 

空飯

これこれ!

こんな訓練したかった!!!

(これを機に世の中が「救命士が病態分類しなきゃいけない!

って流れになってほしい!)

 

補足説明

POTは救急救命士に救命士よ診断しなさい

言っているわけではありません

あくまで「もっと考えよう

という【考えること】を鍛える訓練です。

「ゲーム感覚でやってみてほしい」

と南教授からお話がありました。

肩に力いれずに最低限のかつ最新の

知識を手に入れるツールとして活用願いたし。

南教授より

 

ファシリテーターとは?

ファシリテーターとはPOTを運営する講師のこと。

POTで司会進行をするMC的な存在。

 

ファシリテーターのコツは3つ。

  1. 指導をしたり誘導したりしない
  2. ブレーンストーミングの手法が参考になる
  3. なるべく結論を出さずに参加者にモヤモヤっとした感覚を残させるようにする

 

確かにファシリテーター役をしていただいた南先生は

「へー、それで?」

「へー、そうなんだ。君は?」

といったような

肯定も否定もしないでとにかく意見を聞く姿勢を貫いていました

 

FTPとは?

FTPとはFacilitator Training for POTの

頭文字をとって名付けられました。

 

つまり、ファシリテーターを養成するコースです。

 

POTのようなファシリテーターを育て上げる

トレーニングコース。

 

JPTECでいうインストラクターコースの立ち位置。

 

POTの実際の流れ

救急訓練POTの流れ

引用 レールダル

実際のPOTの流れは・・・

 

症例提示

傷病者の観察(身体観察+臨床症状の確認)→

臨床推論展開(グループディスカッション15分間)

グループ代表者による臨床推論結果の発表

例:医療機関への収容依頼を実際に発表

発表をもとに全員でディスカッション

(臨床的側面・搬送的側面など)

症例に関する解説

※最初に戻る

 

とにかくディスカッションすることに

重きを置いています。

 

この時のやり方はまさに

 

ブレーンストーミング

 

の救急バージョンです。

 

  1. 判断・結論を出さない(結論厳禁)
  2. 粗野な考えを歓迎する(自由奔放)
  3. 量を重視する(質より量)
  4. アイディアを結合し発展させる(結合改善)

 

つまり

とにかく意見を出し合って、自分たちでとにかく考える

って感じで進行して行きます。

 

POTはどんな人にオススメ?

  • もっと現場でスムーズな活動をしたい隊員
  • 自分の病態推理力を高めたい隊員
  • 旧体制な考え方でなく、チャレンジが好きな隊員
  • マニュアルよりも臨機応変でより効率的なことが好きな隊員
  • 何より地域住民の為にスキルアップしたい隊員

って人は是非POTを受けて欲しいです。

 

POTを受講してわかった3つのこと

【その1】体で覚える操法的訓練と違い頭で考える訓練だった

救命士はCPA対応訓練には強いけど、

シナリオ訓練は苦手

 

CPAのような操法的訓練は確かに大事で基礎となる。

しかし、その分シナリオ訓練も大事だけど

研修所では圧倒的にCPAなどの操法訓練が多い。

 

それもそのはず

 

シナリオ訓練は所属に帰ってからやってね

現場で経験値稼いで身につけてね

 

って基本体制ができているから。

 

徹底的に所属で訓練をするところは問題ないです。

 

しかし

 

所属では基本訓練はほとんどせず、現場経験も極めて少ない

空飯の田舎消防署の救命士はどうしたらいいのか・・・・

 

そんな悩みがある救命士こそ【POT】だと思った!

 

POTのファシリテーター養成マニュアル

には約20症例が掲載されている。

POTファシリテーター養成マニュアル3 POTファシリテーター養成マニュアル目次

これを使って自分たちでも日頃からPOT訓練を

実施するのもアリだなと思った。

 

他にも自分たちが経験した症例

などをPOT風にアレンジして

訓練するのもアリじゃないかな?と。

 

POTのプラットフォーム

こんな立派な素材(パワーポイント)が無料で手に入ります。

欲しい人はこちらの「プラットフォーム」ってところからダウンロードできます。

 

【その2】現場で本当に必要な判断力・病態推理力が身につく

POTは本当に

 

考える為に特化した訓練

 

です。

 

受講者はひたすら考えます。

 

素材を集めて

判断し

素材から病態を否定したり

可能性を見出したり・・・

 

とにかく考えに考えます。

 

これって

現場そのものなんじゃない?

って私は思いました。

 

現場だって

観察して、原因を突き詰めて

一番可能性の高い分類に絞る

 

そしてそれに対応できる病院に

搬送することを決断します。

 

まさに

 

POT=現場力

 

が身につきます。

 

救命士は診断しちゃいけないって言われますが

 

心の中ではひっそりと診断しちゃってます。

 

てか、診断(推理)しなきゃまともな活動できませんwww\(^o^)/

 

つまり

心の中で診断(推理)して、

言葉で医師に伝えなければいいのです。

 

それに役立つ訓練がPOTということですね!

 

【その3】教育が好きな救命士を増やして行くことが日本の救急活動のレベル底上げにつながる!

結局、現状の救急活動をより良くするには署内が変わることが大事です。

 

署内を変えるには指導的立場の救命士が「教育が好き」でなくてはなりません。

 

教育が好きと言っても

 

「怒鳴りつけたり」

「否定から入る」

 

指導は本当の教育とは思えません。

いわゆる感情的指導ってやつです。

 

感情的指導は単なる自己満足のエゴです。

 

それよりも

 

「否定しない」

「建設的な指導」

 

と言った理論的指導が本当の教育だと空飯は思います。

その辺の詳しい話が知りたい人はコチラ▼

救急救命士の本音

 

POTの指導方法はまさに建設的な理論的指導です。

 

空飯の信念と合致した素晴らしいものだと

体験して感じました。

 

みなさんにも是非体験してもらいたいです。

 

きっと受講した人のスキル、考え方は受ける前より

格段に上がるでしょう!

 

そんな人たちが増えていったら

きっと日本の救急活動のレベルはもっと上がるはずです。

 

まとめ

実際にやってみてとても勉強になりました。

 

「あれってなんだっけ?」

 

ということが多々あり、頭の中が刺激される感じ

 

頭の中で考えるための刺激が

 

ビビビッ!

ビビビッ!

 

って感じになります。

 

みなさんにも是非受けて欲しいです。

 

補足説明

過去の受講者の感想で

「POTトレーニングのおかげで

難しい症例にも関わらず、収容施設側の意思から

『よくわかったね』と評価していただいた」

といった声もあるそうです。

 

搬送時間が長くなりやすい過疎化の進んでいる地域こそ、

POTの必要性は高いと言えそうです。

 

ちなみに1人3000円程で消防署や各地域に

 

ファシリテータが訪問していただけるそうです。

 

お問い合わせはコチラから

 

POTのまとめ
  1. 現場に適した訓練でより実戦向き
  2. 今までにない「考える」ことに特化した訓練
  3. 否定されないのでどんどんアイデアや意見が飛び交う

 

結論 POTはやるべき!

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空飯は19歳で消防士になり、26歳でエルスタ東京へ、
そして最年少で救命士となりました。
研修前には救命士国家試験合格レベルで、
最高に充実したエルスタ生活を送りました。

ですが、
最初から勉強ができた方ではありません。
勉強は超苦手で、高校は実業高校なのにテストで赤点とってたくらいです。

お前には才能があったんだろ?とも言われます。

僕はもともと勉強が得意だったわけでもなければ、
暗記が得意だったわけでも、
ましてや仕事ができたわけでもありません。

そんな僕でも自信を得ることができて、
研修所入校前に救命士国家試験合格レベルになりました。
エルスタ生活にもとても良い影響をもたらしました。
結局、勉強方法を『知るかor知らないか』なんですよね。

どんな人でも研修所入校前に国家試験合格レベルになれます。

やり方さえ学んでいけば誰でも自信をもって救命士になれる。
僕、空飯がどのように救命士になったのかを下記の記事では公開してます。

研修所入校前に救命士国家試験合格レベルになった空飯のリアル物語

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ABOUT US
空飯救急救命士
救急救命士学習塾代表。 2007年から2019年まで消防吏員、救急隊員として10年以上の経験を有す。 2019年に起業し救急救命士学習塾を立ち上げる。 救急救命士国家試験の個別指導は300件以上にのぼり、その多くは救急救命士となる。個別指導zoomしてくださった皆さんが実践して成果を出してくれたからこそ、今も続けられています。ありがとう。