こんにちは、救命士学習塾塾長の空飯(→プロフィール)です。
僕は多くの人に最大効率の救命士国試勉強のやり方を教えてきました。
そして、その経験から気がついたのです。
多くの人が救命士国家試験の勉強で誤解していることがあります。
それは”がむしゃらに努力したら報われる”という間違った認識です。
国家試験合格するために努力は必要です。
しかし、努力は努力でも”正しい努力”です。
正しい努力とは何かというと”長期記憶をハードルを下げた勉強で増やす”努力です。
誰もが勉強時間がない中で勉強します。
同じ勉強をしても「効率の良さ」によって結果が変わります。
効率の良い勉強とは「いかに長期記憶を作れる勉強をしているか?」です。
時間がなくても効率の良い勉強法(長期記憶が増える)で成績は上がっていきます。
今回は国試合格レベルになるのに絶対に必要になる”長期記憶の作り方”についてお話ししていきます。
この記事のポイントとなるキーワードは『長期記憶』『ハードルを下げた復習』です。
|この記事を書いた人
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空飯の救急救命士免許証
ドクターからの推薦の声
・救急救命士国家試験の勉強とは”長期記憶”を作る作業
・長期記憶がないと成績は絶対に上がらない
・がむしゃらに勉強しても間違った努力は結果に結びつかない
・記憶がダダ漏れするバケツの穴を塞げ!
・復習のハードルを下げる
・付箋作戦、スマホ、音声教材を活用して長期記憶を作ろう
・あなたの記憶はゴミ箱フォルダ?マイコンフォルダ?
・救命士を目指して勉強している人
・救命士研修所入校前の人
・勉強時間がない人
勉強したことを忘れていて、よく問題を間違えるの。
とっても、とっても勉強してきたのに全然成績が上がらないの。
なんでかな?
一回勉強したことを忘れない勉強方法ってあるのかな?
これは血小板ちゃんだけじゃなくて、多くの救命士勉強をしている人の悩みでもあるね。
この問題は”勉強への認識”が大事になってくるんだ。
多くの人は「とにかく頑張れば努力は報われる!」と思って闇雲に勉強を開始してしまってる。
けど、大切なのは正しい努力を正しいやり方で続けることなんだ。
まずは正しいやり方を理解する必要があるね。
今回は勉強への認識を正しくするお手伝いをするね!
もくじ
やったことある救命士国家試験の問題も1ヶ月後には忘れてる!?
先日、LINEで質問をいただきました。
僕は救命士を目指して勉強しているのですが、1ヶ月前にやったことを忘れてしまってます。
やったことあるなーってのはわかるのですが、全然成績に結びついてない感じです。
知識が抜けてしまうこの問題を解決する何か良い方法はないのでしょうか?
すごくよくわかります。
僕も当時救命士国家試験の勉強をしているとき、「やったことあるけど、忘れてる」ってよくありました。
2年間の時間を使い、勉強方法を確立して気がつきました。
はい、2年かけてようやく気づいたんですね・・・
皆さんにはそんな辛い思いして欲しくないので、この記事でしっかり『バケツの穴を塞いで欲しい』と思います。
時間がない人ほど長期記憶を作るべし!
結論から述べると、救命士の勉強って長期記憶にしていく作業なんです。
この意識がないから、いくら大変な思いをして、勉強しても多くの知識が1、2ヶ月後に失われます。
特に勉強時間がない人にとって、勉強する時間は大切です。
より質の高い勉強にするために効率の良い勉強をしましょう!
つまり、長期記憶を作る勉強です。
長期記憶を作れば少ない勉強時間で成績を上げられる!
長期記憶にする意識と技術が救命士の成績を大きく上げます。
今日は救命士勉強全体でいう戦術の話ですね。
良い戦術(勉強法)は家事や子育て、仕事で時間のない消防士にうってつけです!
【重要】救急救命士国家試験の勉強とは”長期記憶”を作る作業←意識してる人いる?
救命士国家試験で合格するためには、長期記憶にするという認識が超重要です。
救急救命士になるためにどれくらい時間がかかるのか?
救命士の勉強範囲は広く、テキストのページにしてA4サイズのテキストで800ページ以上。
これらを国試合格レベルにするには普通はどんなに早くても半年はかかります。
大学なら4年。
専門学校は2〜3年学びます。
エルスタなどの消防士が行く研修所は半年ですが、入校する多くの消防士は1〜2年の独学期間があります。
(多くの消防本部は選考試験などを設けているので、エルスタに行く時点で専門学校の入校時とは知識レベルが違う。だから入校前に国試合格レベルじゃないとキツイです。)
つまり、1〜4年も勉強をしていることを長期記憶なしに乗り切るのは不可能。
勉強の期間が長い分、忘れない記憶にすることが大切です。
多くの知識が1ヶ月もすれば忘れてます。
勉強する→1ヶ月後忘れてる→勉強する→忘れてる
これの繰り返しです。
ではどんな勉強をすれば成績は上がるのでしょうか?
まずは人が忘れる仕組みを理解しましょう。
↑国試を受ける人ならこの記事も読んでおいた方いいです。戦略的に勉強しないと疲れますよね。
がむしゃらに長時間勉強すれば成績は上がるという間違った認識
多くの独学で救命士勉強する人が陥るのが
といった間違った認識です。
ぶっちゃけ、一部の天才を除いて、救命士テキストを読み込むだけで成績が上がる人はごく少数です。
多くの人は、せっかく救命士テキストを読んでも記憶できず、忘れ、成績に結びつきません。
(僕は当時、救命士テキストを読み始めて30分後には眠くなるかスマホいじってました)
今回はこの”忘れる”というバケツの穴の塞ぎ方を学んでいきましょう!
そもそもなぜ忘れるのか?時間と共に忘れる『エビングハウスの忘却曲線』
出典:https://mana-brain.com/post-302/
そもそも人の脳は「学んだことを1日後に7割近く忘れる」ようにできています。
しかし、1日後に復習した場合は8割近くを記憶に残します。
その後また忘れていくのですが、定期的に復習していくことで記憶が定着しています。
長期記憶とはこの復習を重ねて、忘れない記憶にすることです。
何度も復習することで、忘れる幅が少なくなっていきます。
つまり、忘れにくい記憶になるということ。
なぜ重要なのかは救命士国家試験が長期間の学習だからです。
つまり、
1年前に学んだことを覚えていなければ成績に結びつかないからです。
そもそもどうすれば成績は上がるのか?→長期記憶を増やせばOK
この長期記憶のストックがあれば、あるほど有利です。
なぜなら、長期記憶がたくさんあれば多くの問題を解けるから。
どんなに頑張って勉強しても忘れてしまっては意味があります。
がむしゃらに超努力して勉強している人でも学んだことを忘れてるって消防士、たくさんいます。
まずはがむしゃらに”穴が空いたバケツ”に水を入れる努力より
バケツの穴を塞ぐ努力をしましょう!
水を入れる努力は少しで済みます。
しかし
大変な努力をして穴の空いたバケツに水を入れている人より圧倒的に良い結果を出せます。
救命士を目指す人のための『長期記憶の作り方』
ここから長期記憶の作り方をお話ししていきます。
短期記憶とは?=植物に例えるなら種を植えること
まず、長期記憶を理解する前に短期記憶からです。
短期記憶とは『新しく勉強すること』を言います。
・この救命士テキストページ初めて見る
・この問題初めてやる
・初めて学ぶ分野だ
こんなのが短期記憶の部分です。
まだ復習もしていない新しい記憶が短期記憶になります。
植物に例えるなら知識の種とでも言いましょうか。
この種を植える行為(新しい分野を勉強する行為)から栄養と水をやり続けると作物(長期記憶)が取れて収穫できます(収穫するというのが成績が上がるということ)
1週間後の復習で芽が出る(長期記憶の芽)
新たに勉強したことを1週間は毎日復習しましょう!
すると「いい加減覚えたわ!」ってなります。
これが長期記憶の芽です。
とはいえ、この同じ問題を1週間繰り返し復習するのは大変です。
ここでポイントなのが「いかに楽にハードルを下げて、重要部部のみを復習できるか?」という考え方です。
これについては『具体例』のところで解説します。
1ヶ月で収穫へ=長期記憶になる
1週間の毎日の復習の後は、1週間に1回くらいの復習でOKです。
「忘れてないかなー?」くらいの軽い気持ちでチェックするといいでしょう。
忘れてないことを確認するだけで復習になってます。
逆に、もし忘れていたら救命士テキストを読み返しましょう。
0→1で勉強するよりも圧倒的に楽な勉強です。
思い出すだけ。
ところで、
かなり抽象的な話になってしまったので、次から具体的にどんな勉強方法をやっていけば、短期記憶を長期記憶にできるかをお話ししていきます。
長期記憶を作る具体例
1週間、1ヶ月のスパンで復習をすることが長期記憶を作るポイントになります。
ハードルを下げた復習がポイント
ここで大事なのがハードルを下げた復習です。
どうすれば、もっと楽に効率よく復習できるかを考えましょう!
ここではいくつか「有料オンライン救命士スクール99サロン」でオススメしている方法を紹介します。
①付箋作戦
付箋作戦とは
『学んだ重要ポイントを付箋に書き、生活動線上に貼ること』です。
長期記憶の作り方は復習です。
コツとして、いかに思い出す回数を増やすかにかかっています。
とはいえ、毎度毎度、前回学んだことをまたテキストと問題集を開いて学習するのは困難です。
新しいことを無限に学ばなきゃいけないのに、いつまでも前回の問題をやり直している暇はありません。
ここで役立つのが付箋です。
付箋を部屋やトイレ、冷蔵庫などに貼るのです。
これで生活=復習になります。
もちろん、しっかり机に向かった復習の方が学べるのは当たり前です。
けど、それができないから悩んでいるんですよね?
ここで大事な考え方は
復習するためのハードルをいかに下げることができるか?
これです。
付箋をきっかけに多くの学んだことを思い出せば良いのです。
忘れていたら、忘れていたことに気がつけます。
であれば、思い出すために救命士テキストを読めば良いのです。
人は、
って勉強するのは辛いです。
逆に
となると天と地ほどあるモチベーションの差が生まれます。
こういうふうに勉強できる環境を変えていくことが成績向上に繋がっていきます。
長期記憶を作るためにハードルを下げた復習方法はないか?
これを考えることが本当の努力です。
②スマートフォンに救命士テキスト・問題集830を入れる
ハードルを下げるといえば、スマホが活躍します。
現代においてスマホを触らないって日はないくらいスマホ依存は強い社会になりました。
これを逆に利用して、毎日触るスマホに問題集830を入れて、隙間時間に1問解いてみるのです。
5分の空き時間があれば十分1問くらい解けます。
例えば
・彼女や妻の買い物の待ち時間
・電車の待ち時間
・外食の注文を待っている間
・仕事の昼休み
・消防のカレーを煮込んでいる時間
などなど、
どんな忙しい人でも5分の隙間時間がないって人はいません。
そんな時にスマホで問題集830を1問解いてみてはいかがでしょうか?
特に5分くらいなら新しい問題を解くよりも、過去にやった問題を忘れてないかチェックするくらいがちょうど良いです。
これが復習になります。
復習ってやつは気軽にパッパとやるくらいが一番です。
忘れてたら、忘れている箇所をメモして、ガッツリ勉強する時間に、ガッツリ復習しましょう!
③筋トレ中は救命士スピードラーニングを活用する
聞くだけで復習できる音声教材があれば復習できます。
例えば、前回やった問題を音声で話してくれて、答えも後から言ってくれる音声アプリ・・・
持ってますか?
普通の人は持ってないと思います。
僕も当時、
と思っていました。
ってことで、なかったので作りました。
音声教材。
LINEメルマガで体験版をプレゼントしてます。
救命士スピードラーニングって言います。
問題集830を女性の声で話してくれます。
こちらでお試し20問分聞けます↓
↑これのデータを830問分作りました。
これを活用して、
前日勉強した問題を筋トレ中に聞き流すだけで復習完了です!
他にも
・通勤中に車のBGMとして流す
・ランニング中にAirPodsを耳に入れて聞き流す
・風呂に入っているときにスマホから流す
などなど。活用方法は無限大。
ね?
これなら簡単でしょ?
いかに復習のハードルを下げ、長期記憶を作っていくのかが大事です。
ハードル下げられる復習ならなんでも良いので、あなたのオリジナルな復習勉強を作っちゃいましょう!
本質的には長期記憶が作れればなんでも良いんです。
勉強時間がなくても長期記憶が増えれば増えれば成績は上がる
長期記憶は増えれば増えるほど成績は上がります。
なぜなら”忘れない”から。
勉強したのに点数が取れない多くは忘れるからです。
逆に忘れない記憶が多ければ多いほど成績に直結して向上します。
いかに忘れない記憶を作ることができるかが、救命士国家試験の最大の攻略法です。
【パソコンに例えてみた】長期記憶=マイコンピューターフォルダ 短期記憶=ゴミ箱フォルダ
長期記憶とはパソコンで例えるなら”自動で消されないパソコンのフォルダ”です。
逆に短期記憶は”1日で消されるゴミ箱フォルダ”です。
基本的に新しく学んだことはこの”ゴミ箱フォルダ”に格納されます。
あとは復習という作業を期間と回数を経て、脳みそパソコンが
「あ、この記憶の思い出し回数多いから、生きていく上で必要な記憶だ。ゴミ箱フォルダからマイコンピューターのフォルダに入れておこう」
ってなります。
ちなみに、このマイコンピューターに移るのは復習だけがトリガーになるわけではありません。
例えば
・感情を大きく揺さぶられるような記憶(例:ペットとの死別。宝くじが当たるなど)
・心拍数が上がってしまうような緊張した時(例:人前で発表して、とても緊張したこと。)
こういうのはエピソード記憶と言ってその時状況を覚えます。
その時の状況が忘れにくくなり、思い出しやすくなります。
(これを活用する勉強方法もあるのですが詳しくはLINEメルマガの動画で解説してます)
余談でした。
まあ、色々あるのですが、日常生活で手っ取り早いのが復習なので、
何度も思い出す(復習)をトリガーにして長期記憶フォルダに移動させるのが良いです。
勉強とはゴミ箱フォルダのものをマイコンピューターフォルダに移す作業を言う
どんなに勉強をしていってもゴミ箱フォルダに入れっぱなしにしていては意味がありません。
成績あがりませんよって意味です。
勉強とはいかに知識のストックを増やすか?です。
そのストックの増やす作業を勉強と言います。
つまり
①新しく問題を解く、救命士テキストを読む←ゴミ箱フォルダの知識を増やす作業
②復習をして忘れないようにする。長期記憶にする←マイコンピューターフォルダに移す作業
③また新しい問題を解いて、救命士テキストを読む←ゴミ箱フォルダの知識が少なくなったので増やす作業
④また復習。さらに前に復習したこともたまに思い出す←マイコンピューターに移しつつ、マイコンピューターフォルダの記憶がゴミ箱フォルダに行かないためにするための作業
繰り返し
って感じです。
そうそう、長期記憶フォルダに移行しても安心して放置してはだめです。
人間の脳は全く使わない知識は捨てようとします。
長期記憶フォルダからゴミ箱フォルダに移動されて、勝手に削除されてしまうんです。
(筋肉と似てますね。長く時間をかけて鍛えた筋肉は、トレーニングをやめても落ちにくいですが、使わな続ければいずれ筋肉が落ちていく。)
長期記憶になった記憶もたまには思い出してあげましょう!
刃を研ぐってやつです。
国家試験合格にはどのくらい勉強時間が必要か?
肌感覚で合格までに必要な時間を書いていきます。
効率悪い場合:1日3〜4時間の勉強を1年〜2年以上
ただ、救命士をテキストを読み込むような勉強法だとこのくらいかかるイメージです。
効率の悪い勉強していると、とにかく時間がかかります。さらに集中力が続きません。こういったことを考えると1日3時間以上は必要になってくると思います
さらに僕の場合だと3年かかったの 効率の悪い勉強法だと3年かかるようなイメージでしょうか。
とは言え、僕は勉強ができない方なので、頭が良い人はこのくらいで達成できるかと思います。
効率良い場合:1日2時間の勉強を半年〜1年以内
効率の良い勉強法だと1年以内合格する方がいます。
僕の生徒さんは半年から1年位で国家試験合格レベルになっています。
ただ勉強のやり方が特殊で、超効率が良いので、普通ではこのスピード感は出ないかもしれません。
効率の良い勉強方法が知りたい方は、この記事が参考になるかもしれません▼
まとめ
・救急救命士国家試験の勉強とは”長期記憶”を作る作業
・長期記憶がないと成績は絶対に上がらない
・がむしゃらに勉強しても間違った努力は結果に結びつかない
・記憶がダダ漏れするバケツの穴を塞げ!
・復習のハードルを下げる
・付箋作戦、スマホ、音声教材を活用して長期記憶を作ろう
・あなたの記憶はゴミ箱フォルダ?マイコンフォルダ?
生きてるだけで復習できてしまうような環境を作ることが最大のポイントだよ。
①Q.長期記憶を作るには復習が大事。復習をどういった工夫でハードルを下げる?
②Q.エビングハウスの忘却曲線で大事な考え方は?
③Q.成績が上がらないのは忘れるから。なぜ人は忘れる?どんなことをしていけば忘れない?
①A.付箋作戦、スマホ、音声教材
②A.人は学んだことでも1日後に7割近く忘れる。復習すると8割覚える。定期的に復習することで、忘れにくい記憶にすることが大事な考え方。
③A.使わない記憶は忘れるようにできている。最初ゴミ箱フォルダに記憶が格納される。思い出したり使っていくとマイコンフォルダに移行し、忘れにくくなる。復習していけば忘れない。長期記憶した後もたまに復習というか思い出すくらいすると良い。
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国家試験は消防士をしながらの勉強だったので大変でした。
分署勤務にしていただいたので、勉強時間は比較的あった方だと思います。
ただ、効率の悪い勉強を最初していたため時間がかかりました。
僕の失敗をあなたもしないために、効率の良い勉強法を実践していただければ嬉しいです!