【社会死6項目の判断基準】救急隊が明らかに死亡していると認めるときとは?

こんにちは、空飯です。

この記事では救急隊が社会死と判断する基準(7項目)(6項目)などをまとめました。

救急隊の死亡判断、観察項目、見逃し事故防止について書いています。

 

というのも、ツイッターで以下のようなリクエストがありました。

というわけで、社会死についてまとめていきます。

「シュババ‼︎AEDにうるさいマン」さん、リクエストありがとうございました!

みなさんからのリクエストも待ってます^^

2018.6.27更新 7項目ではなく6項目に修正

内容に間違いはないですが、死後硬直or死斑で1項目の全6項目でした。

記事修正しました。

救急活動時における適正な観察の実施について

救急隊が明らかに死亡していると判断するときとは?

  1. 外傷等での断頭、体幹部の離断、全身の炭化などが確認される状態。
  2. 医師が死亡診断した時。
  3. 腐敗、自己融解が認められる。
  4. 死後硬直や死斑が認められる。

 

上記が明らかに死亡している状態。

1、2、3は明らかに死亡しているといえます。

よって、不搬送で良いと思います。

しかし、4の「死後硬直や死斑が認められる。」は気をつけましょう。

念のために次の7項目6項目を確認することが大切です。

 

救急隊が社会死と判断する7項目6項目

  1. JCS300
  2. 呼吸なし
  3. 総頸動脈触れず
  4. 瞳孔散大、対光反射消失
  5. 冷感認める
  6. 死後硬直又は、死斑が認められる

 

以上の7項目6項目全てに該当した場合明らかに死亡しているとみなすことができる。

消防実務質疑応答集428ページ参考

 

【不搬送を決断】絶対に行うべき4つのこと

  1. 家族の同意を得る。説明をしっかりおこなう。
  2. 家族から同意の署名をもらう。
  3. 警察機関へ連絡、現場保存、引き継ぎ。
  4. 観察結果の記録と不搬送の理由(7項目6項目は必須)を記入。

 

※万が一、民事起訴となれば活動記録票が重要な書類となる。

不搬送理由の定義とわかりやすい説明

2018.07.04

不搬送については↑も参考に。

【見逃し事故防止】空飯が実際に行っている3つの活動

  1. 死後硬直が出ていてもモニターは装着し、心電図の記録を取っておく。
  2. 寒冷地でのCPAは原則搬送する。観察もいつも以上に時間を掛けて(30〜45秒行う。
  3. 死斑は指圧で消退する(18時間まで)。必ず押して確認する。
補足説明

これらは空飯が現場活動していったうえで「大事だな」と思った点です。

かならず実施するようにしています。

平均年齢20代前半の空飯救急チームは慎重です笑

心電図は「心静止」の記録として有効です。

印刷した波形は記録として残しましょう。

寒冷地でのCPAはよっぽどでない限り搬送することが吉です。(原則搬送の原理)

死斑は指圧で消失するという特徴があります。(18時間までは指圧で消退

「これ、死斑?」と思ったら押して確認!消退したなら死斑です。

 

死斑とは

写真は18時間以上たった死斑です。

出典 https://medu4.com/111G35

  • 血液循環は停止し血管内血液は重力によって下方にたまります。
  • つまり、仰臥位で死亡したら背面に死斑が出現。
  • 心停止後約30分で出現。
  • 2時間ではっきりとなる。
  • 6~10時間で著明。
  • 18時間までは指圧で消退。
  • それ以降は消退もしなくなる。
  • 突然死の場合は死斑の出現は早く、程度も強い。
  • 失血死の場合は出現は遅く程度も弱い。

救命士テキスト9版上巻254ページ参照

 

まとめ ~1番注意が必要なのは寒冷地のCPA~

空飯

他の社会死判断は最悪間違っても蘇生不可能なことがほとんどです。

(もちろん一概には言えません)

 

ベテランの救急隊が「これはあかん」と判断したのならなおさら。

万が一、7項目6項目を満たしていなくても死亡と判断するくらいなので蘇生は厳しいでしょう。

しかし、蘇生チャンスのあるCPAがあります。

それが寒冷地のCPA。

いわゆる偶発性低体温症です。

低体温では心肺機能がかなりゆっくりした動きになるのも相まって、死んでいるように見えます。

しかし、実は仮死状態ってことがあるのです。

例えCPAでも低体温による脳保護作用が働いるので蘇生率が一般のCPAより高いです。

脳は体温が1℃ 低下すると酸素消費量は6~7%低下します。

つまり、神経学的予後に期待できます。

 

したがって、寒冷地でのCPAは安易に社会死判断しない方が良いです。

慎重に慎重観察し、少しでも疑念が残れば必ず搬送するべきです。

補足説明~低体温による心停止の際の予後良好因子~

  • 重度の低体温
  • 低体温に至る原因が窒息や低酸素性脳症ではない
  • 若年者
  • 熟練したチームによる対応
  • 積極的な復温方法
  • 血清カリウム値が高くない
  • 動脈血二酸化炭素分圧が高くない

(萩原周一ら 偶発性低体温症:疫学と治療 ICUとCCU Vol.38 (7) 2014 453-457)

低体温のCPAについてはこちらのブログも参考になりました。

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