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「救急救命士になりたいけど、研修所にはどうやったら行けるの?」
「選抜試験や入所試験はあるの?」
この記事では、消防職員が救急救命士の研修所に行くまでの流れを、元救急救命士の私が実体験をもとに解説します。選抜のされ方、入校前テスト、研修期間までまとめました。
研修所での補講を避けられるかは、入校前の勉強で決まります。私が入校前に国試合格レベルになった効率の良い勉強方法を、公式LINEで動画にしてプレゼントしています。
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・研修所に誰が行くかは、所属の消防本部が決める。選考試験・推薦・挙手・指名など、本部によって違う
・私のときは研修所の入所試験はなかったが、出向が決まった人向けの「入校前テスト」があった
・選ばれるには「行きたい」と伝え続けることと、日ごろから救急の知識・技術を磨くことが大切

研修所って、試験を受けて入るの?

私が推薦で選ばれたときの話も入れながら、順番に説明するね。
消防職員が救急救命士になるまでの流れ
消防職員が救急救命士の国家試験を受けるには、次の条件を満たす必要があります。
② 救急業務に5年、または2,000時間以上従事している
③ 6か月以上の救急救命士養成課程(研修所など)を修了する
国家試験に合格したあとも、すぐに救命士として活動できるわけではありません。160時間以上の病院実習を経て、はじめて救急救命士として救急車に乗れます。その後も2年ごとに、128時間以上の再教育があります。
資格取得後、消防機関に所属する救急救命士は、救急業務に従事するに当たり160時間以上の病院実習を受け、その後も2年ごとに128時間以上(うち、病院実習は48時間以上)の再教育を受けることとされている。
この中で、多くの消防士が気になるのが「③の研修所に、どうやったら行けるのか」です。
救急救命士の研修所(養成所)の種類

消防職員が通う養成課程には、主に次の3種類があります。
| 種類 | 例 |
|---|---|
| 救急振興財団の研修所 | 救急救命東京研修所(エルスタ東京)、救急救命九州研修所(エルスタ九州) |
| 指定都市などの消防機関の養成所 | 大きな都市の消防本部が自前で運営する養成所 |
| 消防学校の養成課程 | 都道府県などの消防学校に置かれた救急救命士の課程 |
消防白書によると、令和6年度の国家試験を受けた消防職員は、救急振興財団の研修所の修了者が763人、指定都市などの養成所と消防学校の修了者が410人でした。どこに行くかは、所属の本部によって決まります。
救急振興財団の研修所は約半年の課程です。研修所の生活は、次の記事でくわしく解説しています。
研修所に行く人はどう選ばれる?(所属内の選抜)

研修所に誰が行くかは、所属する消防本部が決めます。選び方は本部によってかなり違います。
私が生徒さんから聞いた例では、次のようなパターンがありました。
・上司からの推薦:日ごろの勤務ぶりや意欲を見て推薦される
・自分で挙手してアピール:希望を出して、選考で選ばれる
・上司の指名:本人の意思とは関係なく、指名されて出向することもあるそうです
私の場合:試験はなく、推薦で決まった
私が所属していた本部では、次のような条件と流れでした。
| 項目 | 私のとき |
|---|---|
| 条件 | 救急隊員として5年以上の実務経験 |
| 筆記試験 | なし(ただし、救急の知識や技術が高いことも求められていたと思います) |
| 希望者 | 2〜3人ほど |
| 決まり方 | 上司の推薦 |
| 決まった時期 | 入校の約2年前 |
| 入校した年齢 | 26歳(19歳で消防士に採用) |
ずっと「救命士になりたい」と上司に話していたこと、当時は救命士がそれほど人気ではなかったこともあり、推薦してもらえました。
※条件や選び方は本部や年度によって変わります。くわしくは所属本部の担当者に確認してください。
選抜で選ばれるためにやっておくこと

選び方は本部によって違いますが、どのパターンでも共通して大事なことがあります。
① 「行きたい」と上司に伝え続ける
推薦や指名で決まる本部では、意思を見せている人に声がかかりやすくなります。私も、ずっと伝え続けていたことが推薦につながりました。
② 日ごろから救急の知識と技術を磨く
筆記試験がない本部でも、救急の知識や技術は見られています。救急隊での活動や訓練に、日ごろから本気で取り組んでおきましょう。
③ 国家試験の勉強を先に始めておく
選考試験がある本部では、救急の知識がそのまま点数になります。国家試験の基礎問題を解いておくと、選考試験の対策にもなり、入校後もぐっと楽になります。
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研修所に入所試験はある?「入校前テスト」とは

私が入校したときは、研修所に入るための入所試験はありませんでした。所属の本部で選ばれれば、研修所に行くことが決まります。
ただし、出向が決まった人が受ける「入校前テスト」がありました。点数が足りないと、入校までに取り組む課題が出されます。

研修所では毎朝のミニテストや毎月の模試もあるから、入校前に国家試験の基礎を固めておくのが一番の対策なんだ。
入校前の勉強は、次の順番がおすすめです。
・基礎・必修レベル:問題集830
・本番の形式に慣れる:救急救命士国家試験の過去問題集(Amazon)
・仕上げ:イラストで解る救急救命士国家試験直前ドリル(Amazon)
分野別に過去問を解きたい人は、救急救命士国家試験の問題(18分野別)を使ってください。
※入校前テストの有無や内容は、研修所や年度によって変わる可能性があります。
研修期間と研修中の扱い

私が救急救命東京研修所に行ったときの例です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 研修期間 | 約半年(9月入校〜3月の国家試験まで) |
| 住まい | 研修所の寮(個室) |
| 給料 | 基本給は支給。出動がなくなるので、出動手当などはなくなる |
| 学費 | 自己負担なし(所属の本部が負担) |
| 生活費 | 地方から行く場合、半年で100万円くらいを目安に準備 |
※手当や費用の扱いは本部によって違います。必ず所属本部で確認してください。
よくある質問
Q. 救急救命士の研修所に入所試験はありますか?
A. 私のときは、研修所の入所試験はありませんでした。ただし、出向が決まった人向けの入校前テストがあり、点数が足りないと課題が出されました。所属本部の中では、選考試験で選ぶところが多いようです。
Q. 消防士になって何年目で研修所に行けますか?
A. 受験資格には、救急業務5年または2,000時間以上の経験が必要です。そのうえで、本部ごとに経験年数などの条件があります。私の本部では救急隊員として5年以上が条件で、私は26歳で入校しました。
Q. 自分から希望して研修所に行けますか?
A. 希望を出せる本部は多いですが、最終的に決めるのは本部です。希望者が多いと選考になります。「行きたい」と伝え続けることが大切です。
Q. 研修期間はどのくらいですか?
A. 養成課程は6か月以上と決められています。救急振興財団の研修所は約半年です。
Q. 研修中も給料は出ますか?
A. 私のときは基本給が出ました。出動がなくなるので、出動に関わる手当はなくなります。扱いは本部によって違います。
まとめ

・研修所に誰が行くかは所属の本部が決める。選考試験・推薦・挙手・指名など、本部によって違う
・私のときは入所試験はなく、出向が決まった人向けの入校前テストがあった
・選ばれるには「行きたい」と伝え続け、日ごろから救急の知識と技術を磨く
・入校前に国家試験の基礎を固めておくと、入校前テストにも研修にも強くなる
研修所に行けるチャンスは、いつ来るかわかりません。声がかかったときに「行きます」と言えるように、今から準備を始めておきましょう。
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