めまいを訴えた人には眼振の観察を!眼振でわかるめまいの原因

めまいを訴えた傷病者には眼振を観察します。では、なぜ眼振を観察するのでしょうか?それは眼振の有無や種類でめまいの原因の判断材料になるからです。ここでは眼振の観察方法やめまいの原因判断に役立つ知識を書いています。それではごらんください。

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そもそも「眼振」とは?

眼球が律動的に不随意に反復する眼球運動(眼球の揺れ・眼球振盪)のこと。
自分の意志とは関係なく、眼球が動く現象で、病的(耳・脳の疾患)なものと生理的(目が泳ぐ)なものがある。
ゆっくりした動き(緩徐相)と逆方向に速い動き(急速相)が多い。眼振は水平性、垂直性、回旋性の3種類に分類される。
急速相の向きを眼振の方向とする。
各方向の指標を注視させたときに観察される注視眼振と非注視眼振がある。

言葉が難しいのでざっくり簡単にすると…
めまいや脳卒中になった人は目が勝手にピクピク動くことがあるよ!
それはゆっくりだったり、速かったりするよ。急に動いた方向が眼振の方向だよ。
種類は横、縦、回転の3種類
さらに、「このペンを見てね」って注目すると眼振が起きちゃうのと、なにもしなくても眼振しているものがあるよ。

ってことですね(笑)

文章にすると難しいので動画でどうぞ。


出典 youtube

こちらが水平性眼振です。

眼振でわかるめまいの原因は?

病名 眼振 観察ポイント 診療科
メニエール病 自発性の水平回旋混合性 反復性(メニエール既往あり) 耳鼻科
突発性難聴 なし 顕著な聴力低下 耳鼻科
良性発作性頭位めまい症(BPPV) 頭位変換性 頭位変換でめまい増強 耳鼻科
前庭神経炎 頭位に関係なく定方向性 感冒(風邪)などの先行感染 耳鼻科
脳血管障害 注視方向性 麻痺感覚障害など神経症状あり。高血圧・糖尿病の危険因子あり。 脳外科

神経内科

聴神経鞘腫 ※ブルンス眼振 顔面神経麻痺を伴うことあり 脳外科
ギランバレー症候群 なし 感冒(風邪)後の志士脱力 神経内科
薬剤性 遠側方性など 服用歴(抗てんかん薬など) 内科

※ブルンス眼振とは 水平注視時に健側方向には急速な振幅小、患側方向には緩徐な振幅大の眼振を認めるもの

頭位変換と無関係な定方向性眼振→末梢性めまい(前庭神経炎)

左右への頭位変換により誘発される眼振→末梢性めまい(特に良性発作性頭位めまい症(BPPV))

注視による眼振→脳血管障害の可能性あり

めまいの観察の仕方

こちらの動画が参考になりました。

 

 

ただし、救急現場ではここまで丁寧に時間を割いて観察する必要はありません。
ペンライトで光を当てて瞳孔を観察する際に一緒に観察しちゃいましょう。

「○○さん、目に光を当てますよー。光を目で追ってくださいー。みぎー。ひだりー(ピクン!)。うえー。したー。はい、結構です。」みたいな要領がいいと思います。

そして、ストレッチャーに移す際に頭位変換性眼振も観察できればしちゃいましょう!

まとめ

救急現場で多いめまいが良性発作性頭位めまい症です。こちらを判断する後押しになるのが頭位変換によるめまいの増悪と頭位変換による眼振です。さらに救急隊が見逃してはいけないのが脳血管障害です。注視による眼振には注意が必要です。運動麻痺や感覚障害の有無、鼻指試験などでさらに鑑別精度を高めましょう!

めまいについてはこちらでも解説してます↓

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