こんにちは、救命士学習塾塾長の空飯(→プロフィール)です。
救急隊はたとえば、傷病者がけがをしているたとき、どこをけがをしたのか収容依頼で伝える必要があります。
そんな時役に立つ記事を作りました。
身体の各部位と骨格、筋肉を画像つきで記載します。内臓・口腔内も追加しました。
もくじ
【全身】医学的部位の名称
- ちなみに皮膚の面積は1.5~2㎡、重さは3.5~10㎏。
骨格系・筋系について
脊柱の生理的彎曲とは?
脊柱には生理的彎曲という4つの彎曲がある。
頸部前彎・胸部後彎・腰部前彎・仙骨部後彎
脊柱は各椎何個から形成される?
脊柱は25椎から形成される。頸椎7個、胸椎12個、腰椎5個、仙骨1個
脊髄神経は何対から形成される?
脊髄は31対から形成される。
人体には約200個の骨があり、80個は頭部や体幹といった軸になる骨格。
残りは四肢の骨格。
筋肉について
筋肉は3種類に分類
- 骨格筋:骨とともに運動機能を持つ。横紋筋で形成される。意識的に支配できる随意筋。
- 平滑筋:内臓筋ともよばれる。横紋筋を持たず意識的に支配できない不随意筋。
- 心筋:心臓にだけ存在する不随意筋。横紋筋を有するので基本的には骨格筋に分類される。しかし、意識的に支配できない。
筋肉は力と共に熱を発生させる
筋収縮によるエネルギー効率は約50%、残りの50%は熱に変化され、全身の体熱の約85%が筋肉で生産される。
体表から触れる骨の名称
- 外後頭隆起:後頭の正中で耳介の高さにある骨の隆起。頭の後ろを触った時に出っ張っているところ。
- 乳様突起:側頭骨の一部で,外耳の後ろに下向きに著しく突出している部分。漢字的に胸にあると勘違いしそうだが、耳の後ろ。
- オトガイ:下顎の前方突出によってできた隆起。顎先。
- 甲状軟骨:喉頭を形成する軟骨の1つで,「のど仏」あるいは「アダムのリンゴ」といわれ,前頚部で前方に突出する隆起。BURP法で押すところ。
- 輪状軟骨:喉頭を形成する軟骨の1つで,甲状軟骨の下方の隆起。セリック法で押すところ。
- 胸骨角:胸骨柄と胸骨体が結合するところで,前方が凸になって屈曲しているので隆起として触れる。この高さの肋骨が第2肋骨である。12誘導心電図を貼り付ける際に目印になる。
- 肩峰:両肩の先端をなす肩甲骨部分をいう。
- 肩甲骨下角:左右の肩甲骨下角を結んだ線は,第7胸椎の棟突起の高さに相当する。
- 隆椎:頭蓋骨底部から背部の正中線を指で下方へたどると,容易に触れる最初の斡突起を隆椎といい,第7頚椎である。首の根元の出っ張り。
- 剣状突起:胸骨の下端の突出部分で肋骨弓を正中までたどることにより,剣状突起に達する。胸骨圧迫の際には注意が必要。
- 腸骨稜:腸骨の上端を示す。左右の腸骨稜を結んだ線をヤコビー線といい,第4と第5腰椎間に相当する。
- 後上腸骨棟:腸骨と仙骨との結合点。
- 鼠径靫帯:大腿と体幹の境界を示す。大腿静脈を穿刺するときは鼠径靫帯よりも末梢で行う。
- 前上腸骨棘:腰に手を当てると触れる骨。腸骨の前面の上部の出っ張り。バックボードのベルトなどはここに掛ける。
鼻・咽頭・口腔内の位置と医学的名称
出典 救急救命士国家試験直前ドリル
- 門歯から喉頭までの長さ:12~13㎝
- 喉頭の位置:第4~6頸椎の前方(甲状軟骨による喉頭隆起)
- 上気道の部位:鼻腔から喉頭まで
ここら辺の数値は救急救命士国家試験でもよく出てきますね。
対策についてまとめてるので、こちらの記事も参考に▼
喉頭を形成する4種類の軟骨と喉頭蓋の役割
喉頭蓋は嚥下時に反射的に閉じることにより、気道への誤嚥を予防している。
誤って食物や異物が入った場合は咳嗽(がいそう)反射で喀出される。
意識障害時は容易に誤嚥する。
小児と成人の気道構造の違い
- 8歳になれば大きさ以外は成人と同じ。
- 喉頭は成人よりやや高位の第3,4頸椎に位置する。
- 気道の最狭部は成人では声門裂、乳児では輪状軟骨部。
- 喉頭蓋は成人に比べ長い。Ω型でしなやかさがない。
消化器(内臓)の位置と医学的名称
食道には生理的狭窄部(詰まりやすいところ)が3か所ある
食道起始部・気管分岐部・食道裂孔部
それぞれの狭窄部に食物や異物が詰まりやすい。
まとめ
顎先のことをオトガイと言ったり、へそのことを臍部と言ったり…
しかし、ある程度覚えておくことで医療機関への信頼度は上がりますので忘れてしまった時などにココを参考にしていただければ幸いです。
▼救命士を目指している人へ。こちらの記事は役立つと話題です▼