こんにちは!!救命士学習塾講師のHARUです。
僕も塾長と同じで救急救命士東京研修所(エルスタ)の卒業生です。
救急救命士の運用が始まってから10年以上のキャリアを持ちます。
今回は「病院救命士と看護師どちらが上?」を解説していこうと思います。
【更新】2022.12.28
ネットを見ていたら↓のようなものがありました。
看護師と救急救命士ってどっちがすごいと思いますか?
私は大学の救急救命士を目指す学部にいる1年生ですが、私を含め同級生は結構看護師のことを下に見ています。理由は看護師は医師の指示のもとで、患者の処置をしますが、それは医師の補助とかに留まっていて、あとは患者の介護みたいなことしかしないからです。その反面救急救命士は、医師の判断を仰ぐ前に応急処置手当ができますし、看護師ができない気管挿管が認められています。急変時の対応は間違いなく看護師よりも優れていると思います。
自分の先生方も「看護師は偉そうにしてるけど、ぶっちゃけつまらん」「急変した時は救命士の方ができる」など、やはり看護師よりも救急救命士の方がすごいと言っています。
看護学生の子に聞いたら、どっちもすごいと思うけど、一応救急救命士よりも看護師の方が出来ることおおいんじゃないかな?と言っていましたが、今は研修などで看護師とほぼ同じことができるみたいです。しかし先日、同級生が外部講師の医師の先生に、医師・看護師・薬剤師・救急救命士で言えばどの順にすごいでしょうか?看護師や薬剤師よりは上ですよね?と質問したところ
「理想は、医師=看護師=薬剤師=救急救命士」だけど、実際の病院では「医師>看護師=薬剤師」だよ。君らが目指す救急救命士は、病院で言えば看護助手と同じ。君らは病院外で働くからこそ輝くんだ。そもそも専門的な医療を提供する医師・看護師・薬剤師などの医療従事者と混合してはいけない。と言ってきました。。
また、「君らは看護師や薬剤師のことを誤解してるかもしれないが、君らと同じく救急の現場で働く看護師と救急救命士を比較すると、比較にもならないよ。急変などにあまり縁のない病棟の看護師と比べても同等か、ちょっと勝るくらいだよ」あと、そもそも薬剤師とも比較にもならない。自分たちの立場をよく理解して謙虚に働ける人になってね。
と、とてもひどいことを言われました。
ERで長年救急医療に関わってきた看護師の先生は
「救命士も看護師も医師もみんな同じ、命を救うために働くの。上も下もない!!!!とにかく、適切な処置をして安全に運ぶ、そして医師・看護師に適切に状態を報告する。この基本的なことができない救急救命士が多すぎます。序列を気にする暇があったら勉強したらどう??現実は就職してから痛いほど知ることになるから」と、ちょっとキレ気味に言っていました。これは自分の方が救命士よりも下という図星だからイラついてるんだとみんなで話しました。
実際のところどうなのでしょうか?この2人の先生の言っていることは間違っていますよね?
実際は看護師より救急救命士の方がすごいですよね??
あと、できることが看護師の方が多いとかいいますが、結局業務拡大で、今はほぼ同じことができますよね??
この気持ち分かります・・・。
誰しも救命士なら序列を考えます。
そして最近の救命士の進歩がその考えを後押ししています
って救急救命士なら思います。
しかし、実際病院ではたらいてみると・・・。
というように、病院に勤務するようになって、「あれ、なんか違うぞ??」ってギャップを感じます。
働いていると「看護師の方が上じゃん・・・。扱いが違う・・・。」って思うからです。
ギャップを感じた「あなた」はこんなことで悩みませんか??
・救命士と看護師はどちらが「上なのか」知りたい人。
・どちらが上なのか具体的に理由を知りたい人。
・何をすれば、看護師と見劣りなく働くことができるか知りたい人。
・救命士としての居場所がない人
こんな悩みを解決できる記事を用意しました!!
救命士が看護師に負けている部分はあります。
でも「救命士が勝つ」部分があります。
つまり「確実に救命士が勝てる」「救命士の独占上」があるのです。
それなので、その部分を生かしていけば、「救命士の存在意義」は十分あります。
・【病院救命士と看護師どちらが上①】処置する場所が救急処置室なら救命士は負けません。
・【病院救命士と看護師どちらが上②】処置内容では看護師が上です。
・【病院救命士と看護師どちらが上③】資格取得時間では看護師が上です。
・【病院救命士と看護師どちらが上④】歴史では看護師が上です。
・【病院救命士と看護師どちらが上⑤】給与では看護師が上です。
この記事では、【病院救命士と看護師どちらが上】を5つ解説していきます。
救命士が上の部分がわかれば、「どちらが上なのか」が一目瞭然になります。
上の「看護師と救急救命士ってどっちがすごいと思いますか? – 私は大学の救急救命… – Yahoo!知恵袋」の質問であったんだけど、救命士って看護師に勝てないの??
「看護師は偉そうにしてるけど、ぶっちゃけつまらん」って意見もあるみたいなんだけど・・・。
この意見には2つの質問があるんだ。それぞれ答えていきます。
まず一つ目の質問になります。
経験は、今まで救命士や看護師の資格ができた歴史そのものだと思います。明らかに「看護師の方が歴史が古い」ですよね。
その経験から信頼が生まれていると思います。
後で解説しますが、救急救命士は最近できた資格なので、まだまだ認知(活躍してきた実績)が低いです。
それなので「救命士と看護師が比較にならない」と評価されています。
2つ目の質問です。
先生が指摘するように「上も下もない」と思われます。
なぜなら、医療職種は、お互いがカバーできるようになっているからです。
傷病者を適切な病院へ搬送しながら「医療提供」をおこなっている「医療従事者」は救命士しかいません。その意味では救命士が一番だと思います。
逆に、病棟に入って、「患者さんのケア」というような場合、看護師に勝る医療従事者はないと思います。(病院実習中に経験をしましたが、救命士では、全く役に立ちません)
つまり、医療職種は、お互いがカバーできるようになっています。
その意味では、先生が指摘するように「上も下もない」と思います。
って思いますよね💦
この記事を読み終えると、救命士と看護師の勝敗が分かり、医療業界で救命士としての輝けるポジションを取ることができます。
このポジションの考え方は、スグに身につくのでぜひ参考にしてください。
それでは、解説していきます。
もくじ
【病院救命士と看護師どちらが上①】処置する場所が救急処置室なら救命士は負けません。
処置する場所が救急処置室なら救命士は看護師に負けません。
なぜなら、救急救命士の資格は救急処置に特化した資格だからです。
たとえば、救急隊が病院に無処置で搬送してきたCPA患者がいたとします。救命士の頭の中には、蘇生するための訓練を特化して受けてきているので、誰よりも体が動きます。
救命士はCPA対応時、指示を受けるよりも先に処置の準備をし始めて、指示を受けたときにはスタンバイOKで処置を始めるといったスピーディーな対応が可能です。
CPAだけでなく、重症患者対応時のショック輸液、ブドウ糖溶液の重症患者の対応も同じだと思います。
(要するに、ショックや低血糖の判断が早いってことです)
それなので、yahoo知恵袋にの意見のように、
その反面救急救命士は、医師の判断を仰ぐ前に応急処置手当ができますし、看護師ができない気管挿管が認められています。急変時の対応は間違いなく看護師よりも優れていると思います。
と思うのは、「全然のこと」だと思います。
参考に↓は救命士が行える処置(厚生労働省が発出している医師の具体的処置が必要とする)になります。
あきらかに、看護師の処置内容の方が多いですよね・・・??
使える薬剤や注射だってできるわけだし・・・。
って思われがちですが、処置内容が多いから優位になるでしょうか??
せいぜい3~2種類じゃないですか??
しかも、基本投与はアドレナリンです。
それなので、基本的な蘇生術を特化しておこなえる方がいいです。
専門性が高く、蘇生に特化した医療資格は救命士を除いてありませんからね!!
それなので、処置する場所が救急処置室なら救命士は看護師に負けません。
処置する場所が救急処置室なら救命士は看護師に負けません。
なぜなら、救急救命士の資格は救急処置に特化した資格だからです。
※取り扱える薬剤や注射等の使用はできませんが、「蘇生のみ」を考えた場合、基本的にアドレナリンを使用するので、救命士が引けを取ることはありません。救急処置室は救命士の独占上です。
【病院救命士と看護師どちらが上②】処置内容では看護師が上です。
処置内容は看護師が上になります。
なぜなら、病院救命士のように処置が行える場所が1カ所じゃないからです。
たとえば、看護師の部署は、救急、病棟、手術室、外来・・・等々さまざまな場所があります。そのさまざまな場所での処置に対して対応しています。
処置の内容で深堀をしていくと、yahoo知恵袋の意見で、
「急変した時は救命士の方ができる」
とありました。
しかし、必ず「急変=CPA」ではなく、「急変=適切な処置が必要」になってきます。
「急変=適切な処置が必要」の場合、救命士は微妙な立ち位置になります・・・。
ツラい現実ですが、処置という部分でも看護師の方が上になりそうです・・・。
処置内容は看護師が上になります。
なぜなら、救命士のように処置が行えるのが1カ所じゃなく、救急、病棟、手術室、外来等で処置を行なっているからです。
【病院救命士と看護師どちらが上③】資格取得時間では看護師が上です。
資格取得時間では看護師が上です。
なぜなら、最短でも看護師資格は3年かかるからです。
下の表は資格取得までにかかる最短の時間になります。
資格取得までの最短時間 | |
救急救命士 | 2年 |
看護師 | 3年 |
この表からも分かるように、看護師の方が最短でも3年かかります。
つまりは、それだけ多くの知識を学んでいることになります。
ツラい現実ですが、知識という部分でも看護師の方が上になりそうです・・・。
救命士の中でも、「え、医者かよ・・・。」って知識をつけている人もいますし、そういった人は、医療界のトップの医者からも一目を置かれています。
資格取得後、勉強し続ければ問題ない話だと思います。
資格取得時間では看護師が上です。
なぜなら、最短でも看護師資格は3年かかるからです。
※救急救命士の資格は最短で2年になります。
※あくまで資格取得後のスタートラインの話です。救命士の中でも、「え、医者かよ・・・。」って知識をつけている人もいますし、そういった人は、医療界のトップの医者からも一目を置かれています。
【病院救命士と看護師どちらが上④】歴史では看護師が上です。
救急救命士の資格と看護師資格の歴史を比べたときに看護師の資格の方が古いです。
なぜなら、救急救命士は平成3年に、看護師は明治19年に制度化されたからです。
古いということを深掘りすると、人は古いものに一定の信頼を寄せます。
たとえば、新人の救命士とベテランの救命士、「あなた」ならどちらを信頼しますか??
資格も一緒なのです。時代の中で「看護師資格」は日本でも有数のベテラン資格となっています。
それは歴史が物語っています。
ツラい現実ですが、歴史という部分でも看護師の方が上になりそうです・・・。
救急救命士の資格と看護師資格の歴史を比べたときに看護師の資格の方が古いです。
なぜなら、救急救命士は平成3年に、看護師は明治19年に制度化されたからです。
【病院救命士と看護師どちらが上⑤】給与では看護師が上です。
給与では看護師が上です。
なぜなら、それだけ「看護師資格」が信頼されているからです。
それぞれの資格の初任給を見ていきたいと思います。
こちらは看護師の初任給になります。
【2021年版】看護師の初任給いくら?手取り額、専門卒と大卒の違いは? | 看護roo![カンゴルー] (kango-roo.com)
こちらは、病院救命士の求人を参考にしたものです。
※長野赤十字病院の採用サイトを参考にさせてもらいました。
こちらを見る限りでも、明らかに看護師の方が「約8万円」高いことが分かります。
※他に給料が高い理由として、行える処置のこと、業務内容のこともあります。ここでは、そのことは深堀はしません。
ツラい現実ですが、給料という部分でも看護師の方が上になりそうです・・・。
給与では看護師が上です。
なぜなら、それだけ「看護師資格」が信頼されているからです。
まとめ
【病院救命士と看護師どちらが上①】処置する場所が救急処置室なら救命士は負けません。
処置する場所が救急処置室なら救命士は看護師に負けません。
なぜなら、救急救命士の資格は救急処置に特化した資格だからです。
※取り扱える薬剤や注射等の使用はできませんが、「蘇生のみ」を考えた場合、基本的にアドレナリンを使用するので、救命士が引けを取ることはありません。救急処置室は救命士の独占上です。
【病院救命士と看護師どちらが上②】処置内容では看護師が上です。
処置内容は看護師が上になります。
なぜなら、救命士のように処置が行えるのが1カ所じゃなく、救急、病棟、手術室、外来等で処置を行なっているからです。
【病院救命士と看護師どちらが上③】資格取得時間では看護師が上です。
資格取得時間では看護師が上です。
なぜなら、最短でも看護師資格は3年かかるからです。
※救急救命士の資格は最短で2年になります。
※あくまで資格取得後のスタートラインの話です。救命士の中でも、「え、医者かよ・・・。」って知識をつけている人もいますし、そういった人は、医療界のトップの医者からも一目を置かれています。
【病院救命士と看護師どちらが上④】歴史では看護師が上です。
救急救命士の資格と看護師資格の歴史を比べたときに看護師の資格の方が古いです。
なぜなら、救急救命士は平成3年に、看護師は明治19年に制度化されたからです。
【病院救命士と看護師どちらが上⑤】給与では看護師が上です。
給与では看護師が上です。
なぜなら、それだけ「看護師資格」が信頼されているからです。
以上となります。
せっかくこの資格を取ったのであれば、「医療職種として上位にいたい」と思うのは当たり前のことです。
しかし、現実問題として、病院では救命士の資格が生かしきれていない現実があります。
そのギャップは救急救命士が働く場所にあります。
↓は「求人情報 インディード」に掲載しているの病院救急救命士の募集になります。
救急センター
二次病院
救命士にとって、この2つの病院の差は、業務内容に書いているように「診療の補助ができるかどうか」です。
救急センター(主に三次病院)では、診療の補助=救急救命処置ができます。
それ以外の病院では、上の求人情報のように、「看護師の助手」のポジションが待っています。
救命士が看護師に勝てるのは解説したように「救急処置室」になります。
それ以外の場所で働いているとしたら、看護師には勝てないでしょう・・・。あなたの「救命士のプライド」もズタズタになります・・・。
せっかく、「救命士の資格」を取ったのにそれでいいのでしょうか??
もっと、「自分の救命士の資格を生かせる」「看護師に負けたくない」とプライドのカタマリのようなあなたはきっと、今の病院はマッチしていません・・・。
救命士の資格を生かしきれなくてもいいですか??
今の職場でプライドが保てますか??
このようなことを考えていたら「モヤモヤ」すると思います。
自分の中の「モヤモヤ」を解決するためには「救急救命処置ができる病院への転職」しかありません。
職場に言い出せないよ💦
って思いますよね・・・。
僕のおススメなのがこの、「OITOMA」なのです。
退職代行のOITOMAです↓↓
OITOMAがなぜおススメなのか、それは退職の手続きをいっさい自分でしなくていいことです。
つまり、「あなた」は夢にまで見た、「救急救命処置ができる病院」「看護師に勝てる病院」へ勤務するための準備をしておけばいいのです。
そんな、準備なんかいらないでしょ??
って思うかもしれません。
救命センタークラスの病院では、救命士に対する期待値も高いのです。
なぜなら、レベルの高い救命士がくることを見越して、業務内容に「診療の補助(上の求人情報を確認してみてください。)」と書いているのですから。
その期待に答えるために、転職のために知識、技術を高めておかないといけません。
なので「退職の事務」は自分でするべきではありません。現実問題、「退職」は任せれるのですから。
「あなた」は、次の病院のため「1分1秒プライド」のために使って下さい。
救命士の「プライドのため」救急救命処置ができる病院で働いてほしいと思うよ。
私は全ての救急救命士が活躍できて、幸せに生活できることを願っています。
救命士の学生が「救命士は看護師より上ですよね??」と尋ねています。