【更新 2024.1.21】
今回は救急救命士の年収をこっそりと、そして大胆に教えたいと思います。
これから救急救命士になりたと思っている人や、消防士になり救急救命士に
なりたいと思っている人は是非参考にして下さい。
救急救命士さんって給料が高いっていうイメージがあるけど
本当にそうなの?
人を救うための努力にかける時間は計り知れないからね。
だからその時間を考えると決して高いとは言えないな。
今日は本物の給料明細も持ってきたから見てみてね。
楽しみなのー!
もくじ
救急救命士の年収〜現役救急救命士が公開〜
・地方の36歳救急救命士の年収5,508,700円
・ボーナス 夏:663,723円 冬:713,225円
・最高月収538,410円
・最低月収333,350円
・出動が多い消防の方が給料が高いが幸福度が下がる。
・消防士にはハッピーな月と、そうでない月がある。
・ハッピーな2月、6月、10月、12月
・そうでない4月、5月、7月、11月
ご覧いただいている皆様に一つだけお願いがあります。
それは「なんでこいつ、リアルを載せてんだ?!」とは思わないで下さい。
僕はお金は「絶対に必要なもの」と思い書いています。
そのため、プライバシー以外の部分はそのまま原本を載せました。
この記事で救急救命士の給料がこんな感じなんだと思って
救急救命士になりたいと思っていただけることが、何よりも喜びです。
それではいきましょう!!
▼高校生から消防士、救命士になる管理人のリアルな物語はこちら▼
救急救命士の年収
それではまずは最新の年収を源泉徴収票から見たいと思います。
5,508,700円です。
みなさんはこの年収を見て、どう思われますか?
ちなみに僕の年齢は36歳です。
会社員の平均的な給料と比べると100万円ほど高いです。
大手の会社員と比べると100万円ほど低いです。
医療従事者の中では低いです。
公務員の詳しい平均年収が知りたい方はこちらへ
https://jiseki-koumuin.com/income-2/
勤務日数あたりの給料
年収が約550万円ですが、勤務日数はというと130日/年です。
単純計算すると1当務あたり約42,000円もらえる計算になります。
時給に換算すると42,000円÷24時間=1,750円です。
色々とややこしいのですが救急救命士(消防士含む)は24時間勤務での交代制です。
勤務時間とみなされているのは、そのうち15時間程です。
それで計算すると時給は2,800円です。
(勤務時間外の時間も拘束されているので実質勤務時間のようなものです。そう考えるとやはり時給1,750円)
出動あたりの給料
出動件数で計算してみます。
僕の昨年の救急出動件数は188件でしたので
1件あたり約30,000円もらえます。
なんかけっこうおいしいですね笑
あくまでの出動件数換算ですが・・・
ちなみに出動手当は1件200円です・・(安っ!!!)
コロナ患者を搬送した場合は1件4,000円です・・(安っ!!!)
僕はこれまでコロナ感染者を何人も搬送しましたが
そのストレスの大きさは計り知れません。その要因は4つです。
1、防護服
とにかく暑くて動きにくい。8月の搬送例では帰りの救急車内で
熱中症になりました。
消毒が完了するまでこのスーツは脱ぐことができないため
水は飲めない、トイレも行けない、マスクも外せない。
2、目の前にコロナ感染者がいる
本当は考えたくないのですが、どうしても意識してしまいます。
この方がコロナに感染しているのかと・・・。
そう考えてしまうことで呼吸がしにくくなります。
でも本当に助けたいという気持ちは強いです。
感染者の方は憔悴しきっています。僕には想像できないくらいの
ストレスを抱えていると思います。
そんな方に救急隊の一言で少し元気になれましたと
思ってもらえるような活動ができればと思います。
3、消毒
通常の救急出動では出動から帰署するまでが約1時間です。
しかしコロナ対応の場合は3時間かかります。その理由が消毒です。
車内のすべてを消毒薬で清拭します。
これがかなり大変です。
4、大切な人への感染拡大
完璧な感染対策を行っているとはいえ、万が一、感染した場合
僕に関わるすべての人に感染が広まってしまう可能性をあるということは
ものすごくストレスになります。
年収1000万円の消防士(救急救命士)
話がそれてしまいました。すみません。
この計算方法や捉え方は人それぞれだと思います。
僕の個人的な感想としては僕の救急隊員は「楽」です。
なぜかというと、年間1,000件出動する他の救急隊と比べると
かなり「楽」だと思うからです。
ざっくり計算ですが年間1,000件出動する36歳の救急救命士だと
年収は650万円程です。
つまり1件あたり6500円です。たとえ年収1,000万円だったとしても
10,000円です。
つまり何がいいたいかというと、救急出動件数が少ないところは
コスパ最強。
一日10件出動する救急隊は激務中の激務です。
仮眠はできて4時間です。つまり非番は寝番になります。
消防士の良いところは休みが多いことですが、それが完全に
寝て終わってしまうのはもったいないです。
30代の平均的な給料が4〜600万の救命士に対して、年収が1000万を越す救急救命士もいます。
その多くが東京消防庁です。
東京消防庁の救命士は給料のベースが高いのと、それ以上に出動件数がものすごいです。
1日に10件以上出動する救急隊もザラにます。
知り合いの救命士は自分の基本給以上に出動で得る報酬の方が高いとおっしゃっていました。
勤務中、所属に帰る暇もなく、出動しまくってます。
もちろん寝ている暇なんてほぼないです。
そうなると
夜間手当てや時間外手当、出動手当てがつきまくります。
普通の消防士が寝ている間も出動しまくっているので給料が高くなるってカラクリです。
そりゃ、そんだけ馬車馬のように働けば給料が1000万円を超えますよね^^;
ちなみに
・東京消防庁
・救急救命士
・司令浦クラスの階級
・忙しい地域に配属
これらが揃うと年収1000万越えになってくるようです。
僕が知っている限り
一日1件の出動で年収500万円
一日10件の出動で年収1,000万円
どちらがいいか聞いたところ
全員が前者でした。
ただし、これは価値観の問題がでてくると思います。
救急救命士や消防士は根っからのボランティア精神の塊です。
「お金なんて二の次」
「人を助けて給料がもらえるなんてありがたい」
と思っている方もたくさんいます。
そのため、出動件数が多いことにやりがいを感じる方もいますし
反対に出動が少ない救急隊では、その1件にかける集中力が上がります。
出動件数だけではどっちがいいとは測れないと思います。
また、救急救命士は消防士よりも単純に出動が多い分、給料は増えますしね。
救急救命士になりたいと思っている方は
自分の管轄の出動件数を調べてみるのも良いと思います。
まるで命をすり減らして頑張っているように見えました。
「労働基準法って何?」ってレベルで働きまくります。
確実に楽して1000万円稼げるってレベルじゃないので、年収500万くらいで出動件数少なく、仮眠時間も寝られる救命士の方がよっぽど人生の幸福度高いと思います。
少なくとも僕は1000万もらえるより幸せな500万の方がいいです。
消防士のボーナスや月収はどれくらい?
公務員は6月30日と12月10日にボーナスが支給されます。
また最高月収と最低月収についても公開します。
夏と冬のボーナスについて
僕の最新の支給額がこの通りです。
夏:663,723円
令和元年12月のボーナス
冬:713,225円
令和2年6月のボーナス
ボーナスには一般的に評定が乗ります。つまり頑張っていると増えます。
ちなみに僕のところでは増減は知らされないため、明細から計算してみたのですが
夏は増えていましたvv
この使い道についてなのですが、よく貯金をする人が多いのですが
今日からやめた方がいいです。
もちろん最低限の貯金は必要です。ちなみに最低限の貯金の額って知っていますか?
生活費の3か月分です。
この貯金さえあればあとは全部、使いましょう。
僕は全部使います。人生は一回きりです。それなのに充実できないって
もったいなくないですか?!
年間50万円貯めて40年続けても2000万円です。
老後は1億必要と言われています。2000万円は家を改築したら終わりです。
それなら今を精一杯楽しんで、別で老後資金を貯めた方が賢明かなと思っています。
最高月収
538,410円
この月がなぜ、僕の最高月収になったかというと・・・
令和元年5月、つまり令和になった月です。10連休があった月です。
僕のところでは休日勤務手当が付きます。
僕の場合ですと一当務あたり約30,000円が支給されます。
これはデカい、デカすぎます。
天皇陛下ありがとうございます!
休日と当務日がうまく重なり、このように休日勤務手当が入り、これまでの
最高月収となりました。
消防士あるあるですが、祝日に休みを取らない。
休日勤務手当がつかなくなるため、みんな休みを取りません。
そして署長とかがいないためのびのびと仕事ができるwww
勤務のサイクルで祝日に仕事は必ず回ってくるので
何もしなくても休日勤務手当がもらえることは大きいです。
最低月収
333,350円
これは一年で一番給料が低い月ということです。
魔の7月とでもいいましょうか。
なぜかというと6月に祝日がないからです。
そして6月の給料とボーナスというウハウハな気分からの
ギャップでダメージが大きいです。
先ほど、ボーナスは全部使うといいましたが、これで毎年失敗しています。
7月には数万円残しておいた方がいいですね。
ちなみに日勤者(本部勤務など)は毎月この給料です。
事務仕事が増える上に給料が下がるって地獄ですね汗
救急救命士になると救急車に乗る仕事が主になるので、日勤になる可能性も
必然的に低くなりますね。
おいしい給料
これは毎年2月です。
その理由は二つです。
1、年末年始の休日勤務手当
2、児童手当
毎年、12月28日から1月3日までは休日勤務手当が支給されます。
また児童手当は2月、6月、10月に支給されます。
つまり2月は安定して給料が多い月となります。
僕はスノーボードをしているので、この月に給料が多いと助かります。
用品を買ったり、旅行に行ったりする資金になります。
まとめ
・地方の36歳救急救命士の年収5,508,700円 ・ボーナス 夏:663,723円 冬:713,225円 ・最高月収538,410円 ・最低月収333,350円 ・出動が多い消防の方が給料が高いが幸福度が下がる。 ・消防士にはハッピーな月と、そうでない月がある。 ・ハッピーな2月、6月、10月、12月 ・そうでない4月、5月、7月、11月 安定していると言われる公務員の中でも給料に波がある 職種だと言えます。 一つだけ言えることは「絶対に救急救命士になるべき」ということです。 お金の話をたくさんしましたが、僕は ・消防士になりたい ・人を助けたい と思って消防に入りました。そういった志を持って入った方は多くいると思います。 そんな方は救急救命士は絶対にオススメです。 なぜならすぐに人を助けることができるからです。 若い人でレスキュー隊を目指している人もいると思いますが 方向を変えましょう。 僕もオレンジ服を着たい!カッコイイ!!って思ってましたが 救助する現場はほぼありません。その体力、筋力を使う場面って救助大会だけです。 救急隊なら毎日、人を助けることができるし、筋トレの成果もすぐに発揮できます。 今までに100㎏くらいの人を一人で搬送したことも何回もあります。 そのたびに「やっぱり救急隊が一番、パワーいるな」と思っています。 そして、なんと言っても消防の出動の9割は救急出動です。東京消防庁の教官に 教えていただきました。 消防士になったのにそのメインの仕事をしないなんてもったいないです。 あと、救急救命士になると職場でも一目を置かれます。 救急現場では頼られます。 もはや消防から救急救命士がいなくなると成り立ちません。 よく「救急救命士は大変だよ」「ならない方がいいよ」 という意見を聞きます。 絶対にそんなことはありません!! これはいつも救急救命士の同期とも 話をします。 本当に救急救命士になって良かったなって。 救急救命士になっていなかったら今頃、何してたかなって。 僕も救急救命士になっていなければ、空飯さんに出会うこともなく こうやってブログを書くこともなかったです。 救急救命士になったことで、たくさんの仲間ができましたし 今でも頻繁に連絡を取り合って、全国各地で同期会を開いています。 困った時は相談しあったり、新しい資機材や訓練方法などはすぐに シェアしてモチベーションを高めあっています。 消防士のままだと、こんなことって絶対にできないと思います。 もちろん救急救命士は大変ですよ。 出動は多い、責任がかかる、寝れない。 色々とありますが、僕は絶対に救急救命士をオススメします。 この記事を読んで「救急救命士になりたい」って思った方が 一人でもいてくれれば最高です!! 最後まで読んでいただきありがとうございました。 ▼救命士になるための勉強方法はこちら▼ ▼救命士を目指している人が行くところ研修所(エルスタ)について解説してます▼最後に
将来救急救命士になりたいと思っていたので、とても勉強になりましたありがとうございます。
まくらさんコメントありがとうございます!
参考になったのであれば幸いです。
応援してます!