今回は消防士になりたい、なってから必要な筋肉トップ5を
ランキング形式で発表したいと思います。
これから初任科教育(消防学校)に行く人や消防士を目指す人はこの5つの筋肉を積極的に鍛えると、消防士になった後も活動が楽になります!
どうせ筋トレするならこの5つの筋肉を優先的に鍛えるべし!!
消防士さんって筋肉がすごいっていうイメージがあるけど
あんなに筋肉って必要なの?
消防士には筋肉は絶対に必要だよ!
- なぜ必要なのか?
- どうやって鍛えればいいのか?
それを今からランキング形式で発表していくから楽しみにしてて
楽しみなのー!
もくじ
筋肉トップ5〜消防学校入校までにこの5つを鍛えろ!〜
最初に、もうランキングを発表しちゃいます!
1位 大胸筋(腕立て(広)) 【目標】連続50回
2位 持久力(ランニング) 【目標】10キロ完走
3位 広背筋(懸垂) 【目標】連続10回
4位 腹筋(腹筋) 【目標】連続50回
5位 腕(腕立て(狭)) 【目標】連続50回
番外 危険!! 脳まで筋肉!!
消防士に必要な筋肉トップ5の理由
1位 大胸筋
活動するのに腕、胸の力は必須だから!
そして、消防学校あるある、『腕立て伏せのペナルティ』に対応するため笑
何と言っても腕立て伏せが消防士は大好物です。
腕立て伏せをしたことがない消防士は絶対にいない!!
僕が配属され消防学校の初任科の時は、昼食前に腕立て伏せをしていました。
一週間で10回ずつ回数が増えていきました。
さすがに回数が多くなりすぎて120回で打ち切りとなっていました。
僕も腕立て伏せは好きなのですが100回を超えてくるとほぼ効果ないです。
回数に対する自己満足だけです笑
エルスタの時は休み時間に腕立て伏せばっかりしていたら
腕立て仲間が増えて10分間に200回していました。
冬なのに授業中はTシャツ一枚。
その時はクリスティアーノ・ロナウドが腹筋を1日1000回するって聞いていたので
ムキになって腕立て1600回する日もありましたね汗
あとはその見た目です。
胸板が厚くて大胸筋が発達していたら単純にカッコいいですよね?!
2位 持久力
現場活動は体力が超重要だから!
消防学校では結構走ります!
本当は1位にしたかったのですが、これは筋肉ではないので2位としました。
走ることが好きっていう新入社員は少ないと思います。
その原因は学校の部活動の延長となっているからです。
消防学校ではとにかく走ります。一週間に20キロくらいと思っておけばいいでしょう。
しかしここで考えて欲しいことがあります。
仕事として消防士を選び、そしてお金をもらっていることを忘れないでください。
すべては住民のため、一歩走るごとにポケットに1円玉が増えていくイメージでもいいです笑
そして、やはり消防士は体力命です。
腕立て伏せと同じように5キロ以上走ったことがある消防士率は100%です。
まず走れない人は消防士になれないし、仕事もできませんよね。
持久力には心肺機能はもちろんなのですが、心の持久力もとても重要です。
僕が今までで一番、疲弊した現場は冬の火事で2時間の消火活動でした。
手が凍えて感覚がありませんでしたし、夜中ということもあり
鎮火した時には5歳は老けてました。
昼に帰宅してご飯を食べて、次の日の朝まで泥のように寝たのを思い出します。
余談になりますが、僕は趣味でトレイル ランニングをしています。
トレランと略すのですが、これは登山道を走るスポーツです。
僕が出ている大会は80キロのコースを14時間で走ります。
累積標高は5000mです。もう変態です。
でも元陸上部とかではなく、普通のバレーボール部でした。
そして消防士はランニングを趣味としている方も多く
非番や公休を利用して、マラソンに出る方もとても多いですね。
静岡県には望月さんという世界記録を持っているランナーもいますよ。
https://www.mtfuji.or.jp/thought/interview/vol50
3位 広背筋
引っ張る時に必要な筋肉だから!
消防士は人、ロープ、自分自身など、多くのものを引っ張ります。
消防学校ではテストが懸垂のところ多いです。
またまた消防士が大好き、消防あるあるは懸垂です。
なぜなら、消防の訓練で多用するのも懸垂。
消防士は住民に背中を見られる職業だと思って間違いないです。
そんな背中は大きくなければなりません。
消防学校には鉄棒が必ずあり、体力テストにも常連です。
僕は新採当時、15回くらいできて同期ではまあまあってとこでした。
初任科修了時には30回くらいできました。
そして今は救助大会の種目にはありませんがロープ登はんといい
15mのロープを腕だけで登ることをやっていて
全国大会出場経験がある救助隊員に2か月間教えてもらっていたこともありました。
救助隊の試験でも懸垂が審査項目になっているところは多いです。
それだけ懸垂を消防業界は意識しています。
おそらく自分を持ち上げる筋肉(現場で自分や要救助者を守る筋肉)なので
必要とするのでしょう。
(救助大会でも懸垂で鍛えられる広背筋を使う競技は多いです。)
懸垂が1回もできない消防士はここだけの話、たぶんけっこういます。
懸垂はトレーニングをしていないとすぐにできなくなるし
日常生活で懸垂の動作ってまったくないので
どんどんと力がなくなっていきます。
しかし広背筋は特に引っ張る時に必要な筋肉で仕事で大活躍する筋肉です。
- ホースを引っ張る。
- ロープを引っ張る。
- 要救助者を引っ張る。
消防士としてはなくてはならない筋肉と言えるでしょう。
ちなみに、石川県の金沢レスキュー隊は綱引きで
世界チャンピオンになりましたね。すばらしい。
またまた消防のイメージアップに大貢献していただいております。
僕は懸垂は苦手なのですが、海猿のドラマで仙崎と池澤さんが
懸垂対決しているシーンが大好きで、負けじとやってました。
もしかして20歳くらいの人って海猿知らないとか・・・。
そしてロープ登はんも頑張っていた時期があったので
脇の下にエラができていた・・・懐かしい。
4位 腹筋
上記の3つの筋肉を鍛えるため。
消防士は重いものをよく持つから。
消防学校の体力錬成でやります。
これは上位3つを鍛えるうえで欠かせない筋肉です。
腕立て伏せも、走ることも、懸垂も、この腹筋がないと正直できません。
消防学校の体力テストでは2分間に状態起こし(よくある腹筋運動)を何回できるかをやります。
化け物級で100回、消防士は70回、一般の方だと50回くらいできれば
良いほうではないでしょうか。
初任科を終え、所属に戻りロープ登はんをトレーニングに取り入れている方はとても多いです。
これは広背筋はもちろんのこと、4割くらいは腹筋を使い登ります。
この動画のように足をあげるためには腹筋をかなり使うということです。
インナーマッスルも、この腹筋が中心です。
クリスティアーノ・ロナウドが毎日1000回することも理由がわかる気がします。
僕は週に一回、腹筋のトレーニングを入れていて
- 仰臥位の状態からV字になる。
- コロコロローラーを使う。
- 鉄棒にぶら下がり、下半身を上げ、車のワイパーのように動かす。
以上の3種類をやっています。
では消防士がなぜ腹筋を鍛えることが必要かというと、重いものを持つからです。
重いものをものを持つときは腰を入れ、腹圧を高めるためにお腹に力を入れます。
僕はもともと、腰痛持ちだったのですが、腹筋を意識的に鍛え
特にこの腹圧を高めることを意識してからはぎっくり腰になっていません。
現場でぎっくり腰になれば傷病者が増えて大変なことになりますからね。
5位 腕
頼り甲斐のある消防士のイメージを崩さないため。
消防学校でも腕立て2種類やったりします。
これは完全に見た目です笑
僕は腕とふくらはぎはどれだけトレーニングしてもまったく太くなりません。
消防学校ではこの部位だけのテストはありません。
しかし腕立てなどでもよく使いますので鍛えなければいけません。
僕がやっていたトレーニングは5mの紐を棒に巻き付け、紐の先端に重りを付け
巻き取りと伸ばしを繰り返すものです。
これ声が出るくらい辛いですが、腕がぱんっぱんになって気持ちいいですよ笑
そして腕とふくらはぎって露出することが多いので
その人の体系をイメージさせるのにとても重要な部位です。
たぶん僕と同じように太くならないって人はいると思いますが
しっかり鍛えてカットだけは作っておきましょう。
例えば命がかかった現場で、
- 腕が太く、たくましい消防士
- 今にも折れてしまいそうな頼りない消防士
どちらの消防士に助けてもらいたいですか?
もちろん腕の太いたくましい消防士ですよね?
だから頼れるイメージを作るためにも腕を鍛えることは重要です。
あと、腕や足を鍛えると太くなると思っている女性の方、大丈夫です!!!
そんな簡単に太くはなりませんし
逆に引き締まったボディをイメージさせることができますよ。
女性で消防士を目指す人は積極的に筋肉トレーニングをしましょう!
筋トレをしっかりしている女性消防士は素敵です。
番外編 脳筋
これは脳まで筋肉ということです。
絶対に脳まで筋肉に感染されないように注意してください。
実はこういう人、めちゃくちゃいます。
- 例えば、風邪はトレーニングすれば治る。
- 仮眠時間なのに早朝からトレーニングルームでガチャガチャと音を立ててトレーニング。
- 現場では力任せ(頭も体も)。
- すぐに物を壊す。
- 何よりもプロテイン優先。
- 予防業務ができない。
- 本部勤務になれない。
などなどなど・・。
やはり脳は脳でなければいけません。
これからの消防士にとって必要な脳は
ポジティブ、寛容、否定しない、固定観念に捕らわれない脳です。
消防士の中には元甲子園球児、元国体選手など「能力」が高い人はいます。
しかし「脳力」が高い人は少ないです。
脳力を高めるためにはまず主体的になることです。
- 人のせいにしない
- 人と比較しない
- すべての責任に自分の中にあると考える力
すぐに上司や組織の責任にしていませんか?
どれだけ仕事ができても、どれだけスキルや知識があっても
脳力がなければこれからの時代は生きていけなくなります。
消防業務もAIやロボットによって替えが利く仕事になります。
そこで必要とされるのは人間らしさです。
ぜひ読書をしたりといった、頭のトレーニングも取り入れてみてください。
消防士に筋肉は必要か?
その答えは「絶対に必要」です。
一番の理由はイメージです。
世の中には様々な職業がある中、その職業にはイメージが必ずあります。
特にイメージがすぐに沸く、力士、料理人、営業マン、モデル、そして消防士。
力士は脂肪と筋肉を蓄え体重が重く、とにかく体がデカい。
料理人は白い高い帽子を被り、清潔感の塊。
営業マンと言えばとにかくスーツ、これは男なら誰もが「スーツ着て仕事してー!」
という憧れのような存在。
モデルはそのスタイル、美貌、セクシーさ。
消防士は筋肉ムキムキ、短髪、焼けた肌、酒が強い。
というように、各職業にはイメージがあり、そのイメージを守るために必要です。
消防士に対するイメージとは信頼に直結します。
消防士が痩せていたり、太っていたりすると、そのイメージが崩れ信頼がガタ落ちします。
常にヒーローでなければなりません。
保育園に行けば握手を求められます。
そんなヒーローは普段から自分を酷使した身体つきが必ず必要です。
人の命を助けるには力が必要
消防の出動には大きく分けて火災、救助、救急の3つがあります。
消防隊
火災では防火衣と空気呼吸器を装備します。
それだけで15キロ程になります。
そして1本8キロあるホースを3本持つこともあります。
要救助者を一人で救出する場面もあります。
僕が一番きつかった現場は、田んぼの枯草が燃え広がり5000㎡を一人で消したことです。
10月の暑い日で、さすがに熱中症になりました。
先輩は海沿いの雑木林が燃え広がり、その活動で熱中症になり
防火水槽の水をヘルメットに汲み飲んでいました汚
救助隊
救助隊は交通事故現場で使う油圧器具を取り扱わなくてはいけません。
30キロの資機材ですよ。なんとかもっと軽くならないのかな・・・。
もちろん、火災現場にも出動します。3連梯子を搬送したり
消防隊の補助、要救助者の救出と、まさに万能力が必要です。
東日本大震災では東京消防庁のハイパーレスキュー隊が福島原発で行った
原子炉の冷却消火は心技体のレベルが人間離れしています。
救急隊
救急隊は一見地味な印象ですが、実は一番、力を使う回数が多いです。
消防の出動のうち、9割が救急出動であり、救急隊は3名で出動しております。
1日の出動件数は地域によりバラバラですが20件を超える隊もあります。
傷病者の体重も様々です。
家のベッドから救急車内への搬送を1日何回もするのは骨が折れますね。
まとめ
とうことで消防士になりたい、なってから必要な筋肉トップ5を書いてみました。
僕も20年近くトレーニングを続けていて、色々なことを試した中でのトップ5です。
多少の順位のズレはあると思いますが的は得ていると思います。
そして食事はこのトレーニング以上に大切です。
栄養バランス意識して食べるようにしましょう。
と言っても簡単に作れるカップラーメンは消防士の最高の味方ですよね。
週に1回くらいに減らしましょうね。
まずはケガをしない健康的な体作りを。
そして消防士のイメージを絶対に崩さない体へ。
何よりも現場で使える力を鍛えてください。
脳を鍛えることもお忘れなく!
▼この記事が好きな人は、こちらの記事もオススメです▼
私も九州で消防職員として働いてます。
こちらを読ませて頂きましたが、的確にあってますね!笑
なぜ筋肉が必要な部位だったり、何故必要なのか。
また、脳筋ではダメだという理由。
全てにおいておっしゃる事に間違いは無いと思います!『僕個人の意見ですが…笑』
ただ一つ筋肉で入れて欲しいものが、腰です!
やはりストレッチャーだったり、人を持ちあげたり、物を持ったりと…意外と腰を使う場面が多いと思います。
また、記事の更新楽しみにしております!
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消防職員になりたい!って人はこの記事オススメです!
何をするにしても!準備9割!!!現場でも、訓練してきた事以上のものは発揮出来ません!
常日頃から、訓練を通して学ぶことが大切です!
現場で学ぶ事も多いですが。我々消防職員は、決して失敗は許されません!!
一般の方は、若手だろうがベテランだろうが現場に消防士が来たら全員が同じ消防士に見えます。「私はまだ入って1年目なので…」なんて、言ってられませんよね??
消防職員になったからには、我々はその道の【プロ】になる事が大事です!
その為にも、この記事を読み!先ずは自らの体を鍛え、自分自身の安全を確保して、助けを待ってる人を救助できるようになりましょう!!!
素晴らしい記事ありがとうございました!
また、記事の更新楽しみにしております!^ ^
ひで太郎さん、ありがとうございます!みやびです。初コメントにとっても感激しております!本当にありがとうございます。
共感していただき、僕と同じ想いをもった消防職員の方が九州にいらっしゃることが心強く思います。
「腰」でしたかぁ!ノーマークというか、要でしたね!!
僕も救助隊員時代は腰痛に悩まされていました。ほふくをしていたのですが、そりゃーあんな動きすれば腰痛くなりますよね汗
「準備9割、現場では全員同じ消防士」
まさにその通りだと思います。記事にも書かせていただきましたが、消防士はイメージがとても大切な仕事です。
そのイメージを崩さない活動や体形は重要だと思います。
これからも読んでいただけるような記事を書きたいと思いますので
また遊びに来てくださいね!
ひで太郎さん、ありがとうございました!!