LT(ラリンゲアルチューブ)の適応は心臓機能停止または呼吸機能停止です。固定方法固定方法はテープによる固定と器具による固定があります。
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LTの適応
出典 救急救命士テキスト
LT(ラリンゲアルチューブ)の適応は心臓機能停止または呼吸機能停止です。
基本的にはCPA状態はもちろん、呼吸停止(呼吸はないが総頸動脈触れる)状態でも使用できます。ただし、各地域のメディカルコントロールに従ってください。
地域によって違いがあります。
例
CPAなら必ずLTを指示要請する。BVMで換気不良なら指示要請する。搬送に20分以上かかるなら指示要請する。などなど…
LTの禁忌は?
LTは気管挿管と違い頚椎損傷疑いでも使用できます。また、WBなどとも違い食道静脈瘤の患者にも使用可能です。ただし、リスクがないわけではないので理解したうえで慎重に使用することが求められます。
使用できない例は?
テープによる固定方法

上の写真がテープ2本とバイトブロックによる固定です。
①長さの違うテープを用意し、先に上顎側から固定する。使用するのは短いほうのテープ。

②バイトブロックを挿入し下顎側を固定する。

ポイント
上顎はチューブの上から固定。下顎は下から固定する。覚え方は上上下下。
チューブやバイトブロックに巻きつけるときはテンションを掛ける。逆に肌に貼り付けるときはテンションは掛けない。
もみ上げにかからないようにする。
固定している最中ももちろん換気は続ける。2名による固定なので保持のコンビネーションが大切。
専用器具による固定

LTには上の写真のような固定器具が付属しています。こちらのほうが簡単に早く固定できます。固定とともにバイトブロックの役割も果たしてくれます。
①固定具を挿入しゴムをフックにかけ頭の下に通す。
②チューブに数回巻きつけてもうひとつのフックに掛ける。

個人的には専用固定具のほうが迅速に固定できるので優先して使用します。ただし、大切なのは質の高いCPR、中断時間の少ない胸骨圧迫と換気です。個人のスキルも大切ですが、隊の連携を高める訓練をしましょう。
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