【まとめ】心肺停止の傷病者に対する救命士の具体的活動内容 異物除去 気管挿管 除細動 静脈路確保 薬剤投与

救命士が心肺停止傷病者に対して行う特定行為の総合的活動内容です。想定は食事中に食べ物が詰まってしまって意識を失ったものです。流れ的には『CPR→異物除去→除細動→気管挿管→静脈路確保→薬剤投与→搬送』となります。それでは具体的な活動内容をご覧ください。

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救急救命士の___です どうなさいました?
何分くらい前ですか? おいくつの方ですか? わかりました
吐物あり 機関員清拭 呼吸兆候なし 呼吸管理準備
観さしていただきます 近くにいてくださいね

救急隊 救急救命士の___です
もしもし もしもし 意識なし BVM準備
気道確保 呼吸 循環の確認(1・2・3・4・5)
CPA 胸骨圧迫開始 CPRファースト モニター装着
胸骨圧迫 速さよし 角度よし 深さ 圧迫解除よし
瞳孔 眼位正中 両側5ミリ
口腔内 異物なし
顔にマスクが当たります
マスクフィット よし
換気の確認 目視 次
抵抗あり 換気不十分 胸骨圧迫再開
再気道確保 顔にマスクが当たります マスクフィットよし
換気確認 胸骨圧迫待て 抵抗あり 挙上不十分 胸骨圧迫連続実施
喉頭展開実施する
頭の下に枕が入ります 口の中に指が入ります
喉頭鏡 口の中に硬い板が入ります
右口角から挿入 舌圧排 異物あり マギール鉗子(粘液あり 吸引)
異物取った ガーゼ準備
声門確認グレード1 口の中から硬い板を抜きます 喉頭鏡
頭の下から枕をはずします
再気道確保 顔にマスクが当たります マスクフィットよし
換気確認 胸骨圧迫待て 抵抗あり 換気不十分 胸骨圧迫再開
BVM交代 モニター移動(傷病者右へ)

ご家族の方 現在心臓と呼吸が止まっている状態です
現在かかっている病気はありますか?
喉の奥からこのような物が取れましたが(喉の奥から粘液を吸いだしましたが)
現在も空気の通りが悪い状態です
病院の先生と連絡を取ってこのチューブを使って空気の通りを良くしたいと思います
併せて点滴を行い 心臓の動きを強くする薬を使いたいと思います
よろしいですね 家族説明よし

次 効果の確認を行う 次胸骨圧迫交代
(抵抗あり 換気不十分) 波形VF 離れろ 解析
ご家族の方 心臓が震えている状態です 電気ショックをおこないますね
除細動メッセージあり 最終波形VF 通電 胸骨圧迫再開

今電気ショックを行いました これから病院と連絡を取りますね
指示要請を実施する 隊員はCPR継続
(以降、挿管準備を行いながら指示要請)
もしもし救命センターですか?
___救急隊 気管挿管および薬剤認定救命士の___です
搬送受入れの要請と 気管挿管 静脈路確保の指示要請です
___歳代の男性 食事中に倒れたものです
接触時CPA CPRファーストで活動中です
はじめの2分5サイクル後 波形VFで除細動を実施しました
現在CPA CPR実施中です
換気不十分のため喉頭展開を実施し食物片(粘液)を除去しました
声門グレード1ですが依然換気不十分のため気管挿管を実施したいと思います
続いて静脈路確保を行い、薬剤投与の準備を行いたいと思います
薬剤投与の準備が出来ましたら再度連絡します
なお傷病者にあっては 狭心症で近医にかかりつけです
受入れもよろしいですか?
では一度電話を切ります 失礼します
指示要請よし 挿管準備よし
ご家族の方 先生から指示をもらいましたのでこれからチューブを入れます

次 効果の確認を行う(波形に応じて対応)

人工呼吸中断  頭部位置交代 胸骨圧迫連続実施
周囲の状況よし 枕挿入 頭の下に枕が入ります 頭を反らせます
スニフィングポジションよし 口に指が入ります 開口よし
喉頭鏡 口の中に硬い板が入ります
右口角から挿入 舌圧排 声門確認 グレード1 チューブ
右口角介助 口にチューブが入ります 胸骨圧迫待て
先端声門通過 スタイレット抜去 更に挿入 リングマーク位置よし
胸骨圧迫再開 口の中から硬い板を抜きます
チューブ門歯位置22cm カフエア注入 パイロットバルーン圧よし
バック接続 目視で換気の確認  胸骨圧迫待て 抵抗なし 胸部挙上よし 胸骨圧迫再開 次 聴診器で確認 心窩部から 胸骨圧迫待て
胃流入音なし 左 左よし  右 右よし 胸骨圧迫再開 非同期CPR
器具にて固定 カウント開始
酸素ラインの接続よし リザーバーの膨らみよし チューブ内曇りよし
胸骨圧迫 速さよし 角度よし 深さ 圧迫解除よし
次 器具にて確認 エアウェイチェッカー 4秒以内再膨張よし
続いてイージーキャップ 紫から黄色に変色よし イージーキャップ離脱
枕離脱 頭が上がります 頭が下がります バック接続
再固定 カウント開始 固定状態よし  器具の位置__㎝
最終確認 左から 胸骨圧迫待て 左 左よし 右 右よし
胸骨圧迫再開 気管挿管処置完了
次 効果の確認を行う(波形に応じて対応)
頭部位置交代 静脈路確保を実施する

ご家族の方 チューブを使ったところ空気の通りは良くなりましたが病態は変わっていません
これから点滴をします お手伝いをお願いします

静脈路確保準備
駆血帯装着 腕にゴムを巻きます 駆血帯よし 端末処理よし
これ(乳酸リンゲル輸液バッグ)を持ってください
廃棄ボトルよし 仮固定テープよし
ライン作成 開封 ラインのよれ 捻れなし
クレンメ位置修正 位置よし 閉鎖よし 三方活栓コック位置修正 修正よし
針が出るので気をつけて下さい
滅菌シール離脱
ビン針キャップ離脱 アウト位置確認 ビン針アウトから刺入 刺入よし
チャンバー充填 液量約1/2 液量よし
エア抜き実施 クレンメ開放 エア抜きよし クレンメ閉鎖 閉鎖よし
これ(ライン先端)を下に向けたまま持っていて下さい
静脈路確保準備よし

次 効果の確認を行う(波形に応じて対応)

腕を持ち上げます 位置よし 固定性よし 廃棄ボトルこの位置
うっ血確認 うっ血よし 穿刺部分にあっては右橈側皮静脈を選択
酒精綿開封 消毒 ヒヤッとしますよ 消毒よし
留置針にあっては20Gを選択 開封 開封よし
キャップ離脱 針出るぞ 内筒 外筒 カット面よし
カウンタートラクション チクッとしますよ 15度から30度で穿刺
バックフローあり 更に寝かせて数ミリ刺入 外筒のみ刺入 よし
内筒保持 駆血帯解除 解除よし
中枢圧迫 外筒保持 内筒抜去 針抜くぞ 廃棄
ラインキャップ離脱 離脱よし ライン接続 接続よし
クレンメ開放 滴下状態よし 先端漏れ 腫れなし エア混入なし
一秒一滴 仮設定 1・2・3・4・5・6よし
仮固定 仮固定密着・固定よし(汚れたところを拭きます 清拭よし)
ドレッシング固定 位置よし ドレッシング固定密着・固定よし
一秒一滴設定 1・2・3・4・5 一秒一滴設定よし 静脈路確保完了

次 効果の確認を行う(波形に応じて対応)

引き続き薬剤投与を実施する
ご家族の方 これから薬の準備にかかりますね
廃棄ボトルこの位置
薬剤点検 密封状態よし アドレナリン注0.1% 1㎎/1ml 使用期限よし
開封 収納よし 先端キャップよし シリンジ変形破損なし
薬液色調変化 濁り 漏れなし 使用期限よし 点検よし 薬剤この位置
酒精綿開封 酒精綿この位置
三方活栓保持 保持よし キャップ離脱 キャップこの位置
シリンジキャップ離脱 シリンジ接続 接続よし
エア抜き コック位置修正 エア抜きよし コック位置修正よし
薬剤投与準備完了

指示要請を実施する
もしもしエルスタ救命センターですか?
___救急隊 薬剤認定救命士の___です
救命士報告 および薬剤投与の指示要請です
先程の傷病者 __時__分気管挿管完了し換気良好です
現在CPA・CPR実施中です
__時__分右橈側皮静脈 20Gで静脈路確保完了 1秒1滴で滴下中です
アドレナリン1mg投与準備が完了しました
これから観察を行います 電話はこのままでお願いします

胸骨圧迫待て
波形あり 確認 プリントアウト 1・2・3・4・5
胸骨圧迫再開 脈なし 波形あり PEA
もしもし 先生 観察の結果 モニター上レート__回台のQRS波形ありますが 総頸脈触れません PEAと判断します
アドレナリン1mgを投与してよろしいですか?
アドレナリン1mgを投与します なお電話はこのままでお願いします

ご家族の方 先生から指示をもらいましたのでこれから薬を使います
先端 漏れ 腫れなし コック位置修正
アドレナリン投与 抵抗なし 抵抗なし 抵抗なし
先端 漏れ 腫れなし エア混入なし コック位置修正
ボーラス投与 クレンメ開放 滴下状態よし よし
投与時間__時__分 先端 漏れ 腫れなし エア混入なし
シリンジ離脱 (三方活栓)キャップ接続 接続よし
上肢挙上 腕を挙げます
1・2・3・4・5・6・7・8・9・10 腕を下げます
先端 漏れ 腫れなし 1秒1滴設定 1・2・3・4・5よし

もしもし 先生__時__分 アドレナリン1mgを投与しました
乳酸リンゲル液ボーラス投与 更に上肢挙上10秒間を実施しました
薬液の漏れ 腫れはありません 現在1秒1滴で滴下中です
次の2分5サイクルで観察を行います 電話はこのままでお願いします

ループ作成 ループ固定・密着よし 本固定 本固定 密着・固定よし
ゴムのチューブを抜きます 駆血帯収納よし
次効果の確認を行う

波形VF 離れろ 解析 隊員は家族に説明

もしもし 先生 観察の結果 波形はVFです
除細動を実施してよろしいですか?
実施します 除細動メッセージあり 最終波形VF 通電 胸骨圧迫再開

もしもし 先生 除細動実施しました これから搬送に移行します
収容をおねがいします なお所要時間は____分です
ご家族の方 今電気ショックを行いました これから病院へ向かいます

ワンポイントアドバイス

今回は現場に滞在したシナリオですが、現実的には車内までは搬送し、気管挿管完了時点で人工呼吸器に接続して搬送するのがベストかと思われます。何を優先するべきかを迅速に判断することが救命士には大切です。迷ったときはABC(気道・呼吸・循環)を優先することを忘れなければ大きな失敗にはならないと思います。常にABCを考えて特定行為に挑みましょう!

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