救命士は心肺停止傷病者に対して医師の指示のもとに静脈路確保を行い、薬剤投与(アドレナリン)を実施できます。こちらではアドレナリン投与までの流れをセリフで確認できます。
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薬剤投与を実施する
薬剤点検
密封状態よし
アドレナリン注0.1% 1㎎/1ml 使用期限よし
開封 収納よし 先端キャップよし シリンジ変形破損なし
薬液色調変化 濁り 漏れなし 使用期限よし
点検よし 薬剤この位置
酒精綿開封 酒精綿この位置
三方活栓保持 保持よし
キャップ離脱 キャップこの位置
シリンジキャップ離脱 シリンジ接続 接続よし
エア抜き コック位置修正 エア抜きよし コック位置修正よし
薬剤投与準備完了
指示要請を実施する
もしもし救命センターですか?
『救命センターです』
救急隊 薬剤認定救命士の○○です
救命士報告 および薬剤投与の指示要請です
右橈側皮静脈 20Gで静脈路確保完了 1秒1滴で滴下中です
アドレナリン1mg投与準備が完了しました
これから観察を行います 電話はこのままでお願いします
胸骨圧迫待て
波形あり 確認 プリントアウト 1・2・3・4・5
胸骨圧迫再開 脈なし 波形あり PEA
もしもし 先生 観察の結果 モニター上レート60回台のQRS波形ありますが 総頸脈触れません PEAと判断します
アドレナリン1mgを投与してよろしいですか?
『アドレナリン1mgを投与してください』
アドレナリン1mgを投与します
なお電話はこのままでお願いします
先端 漏れ 腫れなし コック位置修正
アドレナリン投与 抵抗なし 抵抗なし 抵抗なし
先端 漏れ 腫れなし エア混入なし コック位置修正
ボーラス投与 クレンメ開放 滴下状態よし よし
投与時間○時○分
先端 漏れ 腫れなし エア混入なし
シリンジ離脱 キャップ接続 接続よし
上肢挙上 腕を挙げます
1・2・3・4・5・6・7・8・9・10 腕を下げます
先端 漏れ 腫れなし
1秒1滴設定 1・2・3・4・5よし
もしもし 先生 ○時○分 アドレナリン1mgを投与しました
乳酸リンゲル液ボーラス投与
更に上肢挙上10秒間を実施しました
薬液の漏れ 腫れはありません
次の2分5サイクルで観察を行います
電話はこのままでお願いします
『わかりました』
次 効果の確認を行う
波形VF 離れろ 解析 隊員は家族に説明
もしもし 先生 観察の結果 波形はVFです
除細動を実施してよろしいですか?
(徐細動実施してください)
実施します
除細動メッセージあり 最終波形VF 通電 胸骨圧迫再開
もしもし 先生 除細動実施しました これから搬送に移行します
『わかりました』
おねがいします
ご家族の方 今電気ショックを行いました
これから病院へ向かいます
《お願いします》
わかりました
ワンポイントアドバイス
アドレナリン投与はCPAの患者に実施できますが条件があります。アドレナリン投与を実施できるのは8歳以上で目撃なしの心静止を除くすべてのCPA傷病者です。8歳未満であったり、目撃のない(時間がたっている)心静止の傷病者にはアドレナリン投与の対象外となりますので注意が必要です。
ですから、CPA患者に対応するときはCPRを実施しながら関係者に「倒れたところを見ましたか?」「動いていたの最後に見たのは何時でしたか?」などの質問が大変重要となってきます。
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